【TFSメルマガ4/25】『4月に考えてみたい~『キャリアアンカー』』
4月は、入社、異動、転職等々・・・
自身のキャリアを考え、見つめる時期でもあります。
そこで今号では『キャリア・アンカー』について、
ご紹介したいと思います。
『キャリア・アンカー』って??
主に経営学で使われる用語なので・・・あまり聞き慣れないかもしれません。
マサチューセッツ工科大学のエドガー・H.シャイン教授が提唱・・・
自分自身のキャリア形成を考える際に必要な3つの問いを提示しています。
『キャリア・アンカー』とは、まさしくキャリアにおけるアンカー(錨=不動点)のこと!
皆さま、ご自身に3つの問いを投げかけてみてください!!
1. 自分自身は、どのような能力・才能を持っているのか?【コンピタンス】
2. 自分自身は、仕事を通じて何がしたいのか? 【動機】
3. 自分自身は、どのようなことに意義を感じるのか? 【価値観】
いかがでしょうか??
この3つの問いに対する答えが、自身の『キャリア・アンカー』です!
すなわち、自分自身のキャリア形成に際して、最も大切な「他に譲ることのできない価値観や欲求」、「周囲の状況が変化しても、自己の内面では不動なもの」こそ『キャリア・アンカー』!!
錨(アンカー)がない船は、遠くに流されてしまいますよね~
でもアンカーがあれば、遠くに流されずに近くに留まっていられる。
そんな、船と同じように・・・自身の『キャリア・アンカー』が明らかになれば、
年代や環境等の流れ(変化)があっても、大切にしているアンカーから大きく流されずに、
自身のキャリア(選択)におけるブレを小さくできるという理論です。
さらに『キャリア・アンカー』として、具体的に8種類のカテゴリーが挙げられています。
どのような職種についても、基本的に該当し、ほとんどの社会人はいずれかのカテゴリーにあてはまるとされています。。。
そんな8種類のカテゴリーとは・・・
1.専門・技術能力・・・特定の仕事で高い能力を発揮し、高い意欲を持つタイプ
2.全般管理能力・・・組織の中で責任のある役割を担いたいと考えるタイプ
3.自立・独立・・・仕事を自分のやり方で仕切っていくことを望むタイプ
4.保障・安定・・・会社の雇用保障など、経済的な安定を重視するタイプ
5.独創性・・・クリエイティブに新しいことを創出し、会社や事業を起こすタイプ
6.奉仕・社会貢献・・・能力や動機よりも、社会貢献や奉仕にキャリアを方向付けるタイプ
7.純粋な挑戦・・・誰もがやったことのない、解決困難な問題に挑むことに燃えるタイプ
8.ライフスタイル・・・個人的な欲求と家族・仕事とのバランスを調整することを重視するタイプ
前半の3つの問い(要素)をベースに、後半の8種類のカテゴリーに当てはめていくことによって、
自分自身のキャリア形成の基本事項が明確になり、
的確にキャリアを積んでいくことに役立てていく・・・
これが『キャリア・アンカー』です。
皆さまは、どのカテゴリーのタイプでしょうか??
就活時のみならずキャリアチェンジの際にも、自己分析が曖昧なままに決めてしまうこと・・・
もしかしたら、少なくないかもしれません。
しかしながら、この『キャリア・アンカー』を知ることによって・・・
より客観的にリアルな自分自身を見つけて、(キャリアチェンジしても、しなくても・・・)
確固たるキャリア選択!に活かしていただけたら、嬉しいかぎりです!!!
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どうぞお気軽に、TFSコンサルティンググループまでお問い合わせください。
2024年4月25日
TFSコンサルティンググループ 代表 山 崎 泰