コーディアル人事労務オフィス

施術フロアを男性用・女性用で分け、男性客を取り込む

15.10.09
業種別【美容業】
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2015年6月30日に閣議決定された規制改革実施計画により、美容師は性差に関係なくサービスの提供をすることが可能になりました。つまり、美容師が男性客に対して、カットのみの施術を行っても良いことになったのです。 

サロンは「男性客を取り込める」ことで、自店のサービスの幅を広げられるようになります。客数の減少や来店周期の長期化などを、解決する手段になり得るかもしれません。今回は、男女に喜ばれる店舗空間をつくっているサロンKにお話をうかがいました。
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一般的に、男性と女性では色の好みが違います。例えば、男性だと黒や重厚感があるシックな色合い、女性なら白や淡い色などが好まれる傾向があります。サロンKは、この色の好みの性差に注目し、男性と女性の両方に好まれるグレーを基調にした店舗デザインを考えました。 

また、入りやすさを考慮し、入り口を男性用と女性用の2つを設け、施術スペースも分けています。これはデッドスペースを有効活用するための発想でしたが、それ以外のメリットも大きいとサロンKの代表は話します。実際、男性スペースに男性用、女性スペースに女性用の店販品を並べると、男女でフロアを分けていなかったときと比べ、物販売上が2倍になったといいます。 

また、サロンKでは、男性客のメニューに「まゆカットコース」を新しく付け加えました。男性でまゆ毛まで気を遣っている方は少ないようですが、カットした後は周りから良い反響があるらしく、リピート率が上がっています。お客様の満足度を高めることで紹介も見込めます。 

現在、サロンの新店舗が増加しています。なので、オリジナリティを出したサロンづくりをしていかないと、10~20年後まで店舗が生き残るのは厳しいでしょう。男性客を取り込んでいく環境を整えるのも、1つの生き残り手段となるのです。 


となりのヘアサロン 


【記事提供元】 
サロンオーナー2015年10月号(理美容教育出版)