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焼とり×ベルギービールのクセになる新感覚マリアージュが評判

15.10.09
業種別【飲食業】
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山梨県産の甲斐路軍鶏を使った焼とりと、その味わいに合わせて選んだベルギービールのマッチングを楽しませる『焼鳥 Hop Duvel』。

双方の新しい魅力が発見できると評判だ。客単価6000円で約6坪・カウンター14席が連日2回転する繁盛ぶりをみせている。
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■このお店が繁盛している理由!

1. マリアージュを楽しむお客が増える中、独自の組み合わせを新提案 

2.「砂肝」 には 「エールタイプ」 など、お客がワクワクするマリアージュ

ワインバーを思わせる縦長のカウンターで、備長炭を使い丁寧に仕上げた焼とりとベルギービールをゆっくりと味わう―そんなありそうでなかった斬新なスタイルで注目を集め続けているのが、新橋の路地裏に店を構える『焼鳥Hop Duvel』 だ。6坪弱・カウンター14席のみの店内は、一週間を通して連日2回転する繁盛ぶり。週末は予約で満席になる人気店だ。 

店主の堀晋福 (くによし) 氏は、銀座の高級焼とり店 『バードランド』で修業を積んだ人物。独立を志すにあたり、様々な銘柄鶏を取り寄せ試作を重ねていた堀氏は、当時からその魅力に取り付かれていたというベルギービールと山梨県産「甲斐路軍鶏」との相性に可能性を見出したという。その後、2008年に「焼とり」×「ベルギービール」という新スタイルを確立し、独立を果たした。 

山梨県北杜市にある中村農場から1羽買いで仕入れる甲斐路軍鶏は、お客の頃合いを見計らって一串づつ提供。ベルギービールは樽生を3種、ボトルを約20種類常備し、つくねやレバーなどのしっかりした味の串にはふくよかな余韻を残すダーク系、「砂肝」にはエールタイプや焙煎した苦味を感じさせるもの、「わさび焼き」にはポップにきいたセゾンタイプなど、焼とりの味わいに最適なものがそれぞれセレクトされている。

アルコールとフードの注文比率は半々で、来店客は平均するとビール約3種類を飲み比べていくという。 

「ベルギービールの専門店は、ムール貝やフリットなど欧風料理を提供する所がほとんど。 お客様には “焼とりとベルギービールって予想以上に合うね”と喜んでいただいています」と語る堀氏。

店主が思い入れる2つのアイテムを、大人数でワイワイと楽しむ大衆酒場的な焼とり店とはひと味違う新しい楽しみ方として提案したところに、同店の成功のポイントがあると言えるだろう。今後は条件の叶った物件が見つかり次第、新橋エリア内での移転・店舗拡大を予定しているという。 


繁盛飲食店のヒット商法最前線 


【記事提供元】
近代食堂2015年10月号(旭屋出版)