コーディアル人事労務オフィス

『時給1,000円』は安い? 高い?

14.11.30
ビジネス【税務・会計】
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一部では求人募集を掛けても人が集まらず、首都圏では時給単価が1,000円を超えるのも当たり前になってしまい、収益が悪化している企業も見受けられるようです。
時給1,000円というのは、かなり高額時給の感じもしますし、時給1,200円というと、結構喜んでもらえることも多いです。
ましてや、時給2,000円などというと、高学歴大学生の家庭教師か? と思うほど高額に感じます。

しかし、月給16万円というとどうでしょうか?
初任給としても、低い方の金額ではないでしょうか?
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利益を上げる税務・会計

皆さまはこの月給16万円の社員に何を期待しますでしょうか?
「早く会社に慣れて、戦力になって、給与を上げてもらえよ!」という程度の期待ではないでしょうか?

では続きまして、この月給16万円の社員の給与を時給換算するといくらになると思いますか?

年間の平日の日数は240日間程度です。
そして、法定の有給休暇は10~20日間。
ということは、実働日数は220日程度。
1日8時間働くとすると、年間の実働時間は1760時間程度です。

ということは計算をすると、賞与なしの場合で時給1,090円。賞与を2ヵ月とすると時給1,363円にもなります。

こう考えると、時給1,000円のアルバイトに対しては、単純な時給単価だけ比較しても、月給16万円の社員よりかなり低い報酬しか支払っていないことになります。
しかも、社会保障もないため、月給社員の実質的な維持負担の差はもっと大きなものになってきます。

その程度しか支払っていないアルバイトに何が望めるというのでしょうか?
猫の手程度になればいいと思う程度ではないでしょうか?

逆に、年収1千万円の方の時給はいくらになりますでしょうか?
時給単価は実に5,681円!
本当にこの報酬に見合うだけの貢献を会社にしているのでしょうか?

多くの会社では、アルバイトには過度な期待をせず、逆に高額給与所得者には、キチンとそれに見合うだけの貢献を会社にするように促す必要があろうかと思います。

 
次回の「利益を上げる税務・会計」は「知らないとまずい『給与』と『業務委託』の違い」をテーマにお届けします


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