社会保険労務士法人村松事務所

カフェを併設することで、気軽にサロンに足を運んでもらう

16.06.02
業種別【美容業】
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引っ越しや顧客の高齢化などによる自然失客はサロンにつきものです。対策を打たずに経営を続ければ、サロンは衰退してしまうでしょう。新規集客は常に取り組まなければならないのです。 

今回は、店内にカフェを併設し、差別化を図っているサロンHさんにお話をうかがいました。
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サロンHが最も集客に力を入れたのは、新規開業時でした。 

その理由をサロンHの代表はこう語ります。 

「最初の1年だけしっかりと集客をしようと考えました。というのも、ある程度の規模になると、集客に力を入れないで経営をできなければ生き残れないと思ったからです」 

実際に、サロンHでは主に2つの取り組みから新規顧客の獲得を図りました。 

1つ目が、新聞の折り込み広告です。チラシを捨てられないために上質な紙を使用し、2万枚配布しました。広告の内容は、あえて美容室の写真を貼らずに、カフェスペースを全面的に押し出しました。

これは、家族がゆっくりくつろげるような「みんなで行ける場所」であることを伝えたかったからだと代表は言います。 

2つ目に行ったのは、サロンの内覧会です。3時間ほどで150名が店に訪れ、内装の見学や美容機器の説明を受けました。

もちろん、この訪問者のほとんどは地域住民の方々です。施術しなくても店内を見ることができる内覧会は効果が高く、営業を開始してから1ヵ月間は休憩が取れないほど予約が殺到しました。 

サロンHは、カフェを併設することで気軽に来店しやすい雰囲気をつくり、美容室のアピールを続けています。美容業を軸に顧客満足度が上がるサービスを付加価値として提供し、お客様が訪問したくなる店舗づくりを目指す必要がありそうです。


となりのヘアサロン 


【記事提供元】 
サロンオーナー2016年6月号(理美容教育出版)