社会保険労務士法人村松事務所

交通費削減ノウハウ

14.10.26
ビジネス【税務・会計】
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消費税の増税と円安に伴う値上げが続いているようです。
理由はともかくとして値上げによる売上高増大は嬉しいところなのですが、一方で経費をどうにかして節約したいのが本音です。

今回注目するのは、電車移動による交通費(電車賃)です。
どの事業においても、定期的に掛かる経費。
しかも、なかなか大幅な削減ができない経費のため、小まめな工夫の積み重ねによって削減するしかありません。
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利益を上げる税務・会計

電車賃の最も簡単な削減方法は、首都圏ならばSuicaやPASMOといった電子マネーの利用であることをご存じな方は多いと思います。
切符代は多くの場合、券売機で購入するよりも電子マネーを利用した方が安くなるように設定されています。

これに伴い、会社側でも交通費の精算は、原則電子マネーによる金額しか認めないところが増えてきているようです。
御社はいかがでしょうか?
まだ通常の切符代での精算をしていますか?

今回お勧めしたいのは、電子マネーの利用ではなく、古くからある回数券の利用です。
その回数券が今は進化していて、そもそもバラバラにして利用できます。

東京メトロでは、平日の10時から16時までと土・日・祝祭日しか乗れない「時差回数乗車券」や、「土・休日割引回数乗車券」といって土・日・祝祭日しか乗れない特別な回数券があるのです。

どの回数券も料金は変わらないのですが、注目したいのはその発券枚数です。
通常の「普通回数乗車券」ですと10枚分の料金で11枚のところが、「時差回数乗車券」だと12枚、「土・休日割引回数乗車券」だと14枚発券されるのです。

初乗り170円の乗車券ですと、通常の「普通回数乗車券」でも154円、「時差回数乗車券」なら141円、「土・休日割引回数乗車券」だと121円という計算になります。
なお、170円の回数券を使って200円区間を乗車した場合は、差額の30円のみしか徴収されません。

回数券を通勤費に当てはめている会社もあります。
完全フルタイムでないパートタイマーなどに対しては、通勤費を回数券相当額で支払うのです。

実際、移動の時間は、その平日の10時から16時までが一番多いものです。
そのため、常に「時差回数乗車券」を財布の中に入れておき、平日の10時から16時までと土・日・祝祭日の移動では「時差回数乗車券」を、それ以外は電子マネーを利用することもできます。

一日中移動して回っている営業社員であれば、「一日乗車券」というのも注目したいところです。
「東京メトロ一日乗車券」であれば、710円で一日中乗り放題ということになります。
一見高いように感じるかもしれませんが、無記名でもありますので、複数人で使い回すことも可能です。

 
次回の「利益を上げる税務・会計」は「『時給1000円』は安い? 高い?」をテーマにお届けします


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