「組織原則が組織運営の問題を解決する」編
<社員の成長はマネジメントコースの原則>
今までの経営者は不思議なくらいに全社員に同じキャリアプランを考えていました。
それは一般職層で優秀な社員はすべて中堅職層で活躍させる。また、中堅職層で優秀
であれば次の管理職層で仕事をさせる。このように考えていました。
今までの経営者は不思議なくらいに全社員に同じキャリアプランを考えていました。
それは一般職層で優秀な社員はすべて中堅職層で活躍させる。また、中堅職層で優秀
であれば次の管理職層で仕事をさせる。このように考えていました。
それはほとんど例外はありません。今まで人事コンサルティングを行った経営者のほぼ
100%が、このことについて同意しています。この確率が100%とすると、これは世界的
に見ても稀なケースと言わざるを得ません。
欧米では、マネジメントができない社員にマネジメントをさせようとは考えていません。
つまり日本では、一般職層を卒業すると中堅職層にステップアップさせますが、欧米の
場合は中堅職にさせようと思ったときに「マネジメントができるかどうか」が1つの判
断材料となります。マネジメントができない社員に決して中堅職の仕事をさせようとは
考えていません。
日本のこの特徴ある考え方を経営者は事前に社員に説明していない可能性があります。
社員の採用面接のとき、また社員の入社後の研修で、このマネジメントコースが経営者
の考えるキャリアプランであることを説明しているでしょうか。残念ながら、説明して
いる経営者はそう多いとは言えません。
そのため、一般職層から中堅職層、中堅職層から管理職層へステップアップして成長し
たいと考えている社員が極端に減っているという現象が起こっています。これをもう
1度正常な状態に戻す必要があります。
そのためにはまず、私たちが面接をするときに、「この会社にはあなたの成長のために
一般職層・中堅職層・管理職層の成長の3階層があります」と説明しなければなりません。
これはあくまでも社員の成長のためです。
面接に来る人の大半は、その会社の一般職層(プレーヤー)の仕事は何であるかという
ことを基準に応募をしてきます。プレーヤーの仕事をしたいと思って来た社員に対して、
「入社後は、まずあなたの希望するプレーヤーとしての仕事をしてもらうことになります。
その次にはプレーイングマネージャーとして部下を成長させることをしてもらいます。
その次は管理職層の仕事をしてもらうことになるでしょう」
ということを説明しなければなりません。当然、そこでは面接に来た人はその理由を質問
することはありませんので、私たちはなぜそのようにキャリアプランを考えているかを説
明する必要があるでしょう。
「あなたはどんな仕事をしても、その仕事を通じて世の中に貢献することになります。
あなたが1人前になったとき、1人前分の貢献を世の中に対して行える社員になります。
さらに成長を続け、その貢献度合いを1.2倍、1.5倍と増やしていくことは間違いなく可能です。
しかし、あなたが優秀であれば、その優秀になる方法を部下社員に伝えてほしいのです。
たとえば3人の部下にそのことを指導してもらったら、あなたはその3人の部下の成長を
支援することによって、1回の人生で3倍の貢献を世の中に対してすることが可能です。
自分自身を成長させ続けて1.2倍や1.5倍の社会貢献をする生き方もあります。人を育てる
ことに挑戦して3倍や5倍の社会貢献をする生き方もあります。どちらも選択することができます。
この会社ではあなたのたった1度の人生の中で、3倍や5倍の社会貢献をする生き方をして
ほしいと思い、中堅職・管理職のコースを設けています」
このように説明しなければなりません。これによって、社員は入社段階で、「ぜひいずれは
多くの部下を育て上げて多くの社会貢献をしよう。そんな人生を歩んでみよう」という考え方
で入社してくることになるでしょう。
これは経営者が当初から考えているマネジメントコースでの成長です。考えていることを一般
職層・中堅職層・管理職層の成長シートというツールを使って説明することによって、経営者の
考えを受け入れ、社員はマネジメントコースを成長の目標やキャリアプランの中に盛り込んで
進んでいくことになります。
= この続きは、来月またお送りいたします。 =
100%が、このことについて同意しています。この確率が100%とすると、これは世界的
に見ても稀なケースと言わざるを得ません。
欧米では、マネジメントができない社員にマネジメントをさせようとは考えていません。
つまり日本では、一般職層を卒業すると中堅職層にステップアップさせますが、欧米の
場合は中堅職にさせようと思ったときに「マネジメントができるかどうか」が1つの判
断材料となります。マネジメントができない社員に決して中堅職の仕事をさせようとは
考えていません。
日本のこの特徴ある考え方を経営者は事前に社員に説明していない可能性があります。
社員の採用面接のとき、また社員の入社後の研修で、このマネジメントコースが経営者
の考えるキャリアプランであることを説明しているでしょうか。残念ながら、説明して
いる経営者はそう多いとは言えません。
そのため、一般職層から中堅職層、中堅職層から管理職層へステップアップして成長し
たいと考えている社員が極端に減っているという現象が起こっています。これをもう
1度正常な状態に戻す必要があります。
そのためにはまず、私たちが面接をするときに、「この会社にはあなたの成長のために
一般職層・中堅職層・管理職層の成長の3階層があります」と説明しなければなりません。
これはあくまでも社員の成長のためです。
面接に来る人の大半は、その会社の一般職層(プレーヤー)の仕事は何であるかという
ことを基準に応募をしてきます。プレーヤーの仕事をしたいと思って来た社員に対して、
「入社後は、まずあなたの希望するプレーヤーとしての仕事をしてもらうことになります。
その次にはプレーイングマネージャーとして部下を成長させることをしてもらいます。
その次は管理職層の仕事をしてもらうことになるでしょう」
ということを説明しなければなりません。当然、そこでは面接に来た人はその理由を質問
することはありませんので、私たちはなぜそのようにキャリアプランを考えているかを説
明する必要があるでしょう。
「あなたはどんな仕事をしても、その仕事を通じて世の中に貢献することになります。
あなたが1人前になったとき、1人前分の貢献を世の中に対して行える社員になります。
さらに成長を続け、その貢献度合いを1.2倍、1.5倍と増やしていくことは間違いなく可能です。
しかし、あなたが優秀であれば、その優秀になる方法を部下社員に伝えてほしいのです。
たとえば3人の部下にそのことを指導してもらったら、あなたはその3人の部下の成長を
支援することによって、1回の人生で3倍の貢献を世の中に対してすることが可能です。
自分自身を成長させ続けて1.2倍や1.5倍の社会貢献をする生き方もあります。人を育てる
ことに挑戦して3倍や5倍の社会貢献をする生き方もあります。どちらも選択することができます。
この会社ではあなたのたった1度の人生の中で、3倍や5倍の社会貢献をする生き方をして
ほしいと思い、中堅職・管理職のコースを設けています」
このように説明しなければなりません。これによって、社員は入社段階で、「ぜひいずれは
多くの部下を育て上げて多くの社会貢献をしよう。そんな人生を歩んでみよう」という考え方
で入社してくることになるでしょう。
これは経営者が当初から考えているマネジメントコースでの成長です。考えていることを一般
職層・中堅職層・管理職層の成長シートというツールを使って説明することによって、経営者の
考えを受け入れ、社員はマネジメントコースを成長の目標やキャリアプランの中に盛り込んで
進んでいくことになります。
= この続きは、来月またお送りいたします。 =