ミニコラム「組織原則が組織運営の問題を解決する」編
<甘辛評価は解消するのではなく統一の原則>
人事制度を導入するときの問題の1つは「上司の評価に甘辛がある」ことです。
評価の甘い上司がいて、辛い上司がいる。これはどこの会社にもあることです。
この2つのパターンの上司がいて困るのは、上司の評価をそのまま昇給や賞与
を決定する際の処遇決定の評価として活用できないことです。そのため、経営
者が悩んだ末に上司の甘辛を修正して、昇給・賞与を決定することになります。
その評価の修正や決定をしながら、経営者は悩むのです。
人事制度を導入するときの問題の1つは「上司の評価に甘辛がある」ことです。
評価の甘い上司がいて、辛い上司がいる。これはどこの会社にもあることです。
この2つのパターンの上司がいて困るのは、上司の評価をそのまま昇給や賞与
を決定する際の処遇決定の評価として活用できないことです。そのため、経営
者が悩んだ末に上司の甘辛を修正して、昇給・賞与を決定することになります。
その評価の修正や決定をしながら、経営者は悩むのです。
「なんとかこの上司間の評価の甘辛をなくすことはできないだろうか」
ここで、「やはり、この甘辛評価をなくすために評価者訓練を行うことだ。
評価者訓練をすれば、上司はすべて正しい評価ができるようになるだろう」と、
評価者訓練をする経営者がいます。結論から申し上げると、うまくいくことは
絶対にありません。
なぜなら、「正しい評価」を教えようとする人が社外の専門家だからです。
社外の人間が企業に訪問し、正しい評価を教えることはまったくもってナンセンス
だと言わざるを得ません。
正しい評価とは、経営者が会社の中で「素晴らしい、よくできた」と褒めること、
認めること、そして経営者が叱ったことなのです。これが分からなければ、
正しい評価とは言えないのです。
つまり、「経営者の評価」をよく知っている人しか評価者訓練を行うことはでき
ません。適任者は当然ながら経営者です。経営者こそが組織の中で正しい評価を
行い、評価について教えることができる唯一の人間です。
経営者の中には「自分は正しい評価などできない」と思っている方もいるでしょうが、
それは間違いです。経営者は自信を持って社員の評価をしなければなりません。
経営者自身も創業してから毎年のように評価の仕方が変わってきています。経営者
の中での変わっていく評価に合わせて、上司が評価をするようにしなければなりません。
そもそも経営者は神様ではないので、経営者自身にも甘辛があります。その評価が
「間違っているかもしれない」と思うことがあるでしょう。それは経営者が自身で、
正していくことになります。
上司は、そうやって変わっていく経営者の評価と同じように評価できればいいのです。
つまり、社内の評価の甘辛を無くすということは、経営者と同じ評価になるように
評価の仕方を統一していくということなのです。
毎年のように変わっていく経営者の評価に合わせて、全上司が評価を統一していかな
ければなりません。それを行う場が「成長支援会議」です。
成長支援会議の中で、今現在経営者が褒めていることは何なのか、叱っていることは
何なのかを明確にするのです。これによって、すべての上司は経営者と同じ評価を
できるようになります。それこそが評価の統一、甘辛の解消だと言えます。
この解消ができない限り、経営者は永遠に評価を調整しなければなりません。評価を
調整するということは、自分でつくった組織を自分で壊すということです。部下は、
評価を決められない上司の指示命令に従うことはありません。上司の評価を修正し
なくても良い成長支援会議を、実施(できれば年に4回)してください。
= この続きは、来月またお送りいたします。 =
ここで、「やはり、この甘辛評価をなくすために評価者訓練を行うことだ。
評価者訓練をすれば、上司はすべて正しい評価ができるようになるだろう」と、
評価者訓練をする経営者がいます。結論から申し上げると、うまくいくことは
絶対にありません。
なぜなら、「正しい評価」を教えようとする人が社外の専門家だからです。
社外の人間が企業に訪問し、正しい評価を教えることはまったくもってナンセンス
だと言わざるを得ません。
正しい評価とは、経営者が会社の中で「素晴らしい、よくできた」と褒めること、
認めること、そして経営者が叱ったことなのです。これが分からなければ、
正しい評価とは言えないのです。
つまり、「経営者の評価」をよく知っている人しか評価者訓練を行うことはでき
ません。適任者は当然ながら経営者です。経営者こそが組織の中で正しい評価を
行い、評価について教えることができる唯一の人間です。
経営者の中には「自分は正しい評価などできない」と思っている方もいるでしょうが、
それは間違いです。経営者は自信を持って社員の評価をしなければなりません。
経営者自身も創業してから毎年のように評価の仕方が変わってきています。経営者
の中での変わっていく評価に合わせて、上司が評価をするようにしなければなりません。
そもそも経営者は神様ではないので、経営者自身にも甘辛があります。その評価が
「間違っているかもしれない」と思うことがあるでしょう。それは経営者が自身で、
正していくことになります。
上司は、そうやって変わっていく経営者の評価と同じように評価できればいいのです。
つまり、社内の評価の甘辛を無くすということは、経営者と同じ評価になるように
評価の仕方を統一していくということなのです。
毎年のように変わっていく経営者の評価に合わせて、全上司が評価を統一していかな
ければなりません。それを行う場が「成長支援会議」です。
成長支援会議の中で、今現在経営者が褒めていることは何なのか、叱っていることは
何なのかを明確にするのです。これによって、すべての上司は経営者と同じ評価を
できるようになります。それこそが評価の統一、甘辛の解消だと言えます。
この解消ができない限り、経営者は永遠に評価を調整しなければなりません。評価を
調整するということは、自分でつくった組織を自分で壊すということです。部下は、
評価を決められない上司の指示命令に従うことはありません。上司の評価を修正し
なくても良い成長支援会議を、実施(できれば年に4回)してください。
= この続きは、来月またお送りいたします。 =