7.2 安全・安心・ポジティブな職場づくり(第2部・第7章・第2節)
永続を目指し続ける~非上場・中堅・中小企業のための「持続可能な経営の設計技法」~
今回は、青字の部分です。
第2部:4バリュー実現のための経営技法(各論)(ToDo)
7. 人生の幸福
7.1 社員と経営者の幸福を同時追求するガバナンス
7.2 安全・安心・ポジティブな職場づくり
7.3 社員・経営者・会社の●●化による処遇と働き甲斐の向上
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7.2 安全・安心・ポジティブな職場づくり
心理的安全性。
グーグルの「プロジェクト・アリストテレス」により明らかにされた、「効果的なチーム」の5つの要件の1つです。
各所で引用されたり解説されたり要約されたりしていますが、興味のある方はグーグル自身による情報を直接見るのがよいでしょう。
※当然英文サイトですが、ブラウザの翻訳機能で、ざっくり日本語訳が見られます。便利になりましたね。
で、その5つの要件とは・・・
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①心理的安全性:Psycological Safety
リスクをとることに対して安全であると感じ、メンバーの前で弱さを見せられる
②信頼性:Depencancy
メンバーが高い基準の仕事を期限内に終わらせる
③構造と明確さ:Structure & Clarity
メンバーの役割・計画・ゴールが明確である
④意味:Meaning
メンバー個人にとって仕事が重要である
⑤インパクト:Impact
メンバーが、自分の仕事は重要で変化を生み出すものと考えている
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です。
必ずしも、心理的安全性が唯一絶対の要素ではないこと、「それさえあればいいんだな」、的な話ではないことに注意は必要です。
②③は規律、目標管理、組織構築・運営といったテーマで、前節のガバナンスに関係します。
④⑤は個人の価値観と、会社の価値観(パーパス等)や事業内容(自社ワールドへの貢献)に矛盾がないことが必要ですね。
ただ、他の要件がすべて満たされているとしても、心理的安全性が自動的に確保されるわけではなく、別途、それに適した方法で確保される必要がある、ともいえます。
そして、生涯で何万時間、人によっては10万時間以上も働くと考えると、職場に心理的安全性がある(と感じられる)か否かは、人生の幸福に大きく影響するのは間違いありません。
では、職場において、心理的安全性を生み出したり、逆に心理的危険性を生み出したりするものは何でしょうか?
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・・・
これは、ざっくり言えば「コミュニケーション」ですが、ぎゅっとピンポイントに絞りこめば、ずばり「言葉遣い」です。自分が、あるいは周囲の人間が、どのような種類の言葉を使うかによって、その場の心理的安全性は大きく左右されます。
さて、この「言葉遣い」について、私自身にも苦い思い出があります。25年ほど前のことになりますが、当時私は、タッチラグビーという新興スポーツのプレーヤーでもあり、コーチでもあり、レフリーでもあり、競技団体の運営者でもありました。新興スポーツなので、どの立場でも、何といっても大事なのは競技人口を増やすことです。
そこで、毎週日曜に、競技団体主催の公開練習会を開催し、そこで新たにこのスポーツをやってみようという方に初歩の指導を行っていました。毎回、数十人の参加者があり、しかも、新しい顔ぶれが多かったので、初めはうれしかったのですが、、、次第に、これはちょっとまずいかもしれないぞ、という気がし始めました。
ビジネスで考えてみてください。毎週毎週、新規客が来て下さるのはうれしいですね。顔なじみの固定客がいるのもありがたいですね。しかし、多くの新規客がリピートせず、固定客にならずに消えていくとしたら、どうでしょう。新規客が途絶えたら、途端に経営は苦しくなりますね。
練習会では、これと同じことが起きているのではないかと思い、ある日、自分は指導せずに、じっと観察してみることにしました。
すると気づいたことが1つありました。それがまさに「言葉遣い」の問題です。指導者が、「だめ!」「違う!」「そうじゃない!」「こうしないと!」・・・といった言葉を連打していたのです。悪気はないんですけどね。
最初は楽しそうにしていた初心者のみなさん、だんだん疲れた顔、つまらなそうな顔になっていきました。「あ~、これがリピートしない理由だ」と思いました。なにしろ、「禁止・否定・命令」を浴びせ続けられる3時間、楽しいわけがありません。と同時に、「自分も同じことをしていた!」と思い当たったのです。これはマズイ!
・・・細かい経緯は省きますが、そこからどういう「言葉遣い」をすれば、相手やメンバーの意欲を阻害せず、むしろ引き出せるかの探求・実践・試行錯誤を重ねて、10年ほど前に「ポジティブ話法」という言葉遣いのスキルを体系化できるようになりました。
一言でいえば、自分の口から出る言葉の8割以上を「受容・肯定・推奨」のポジティブ表現にする、というスキルです。ちなみに、「禁止・否定・命令」の表現ばかりを口にするのが「ネガティブ話法」です。
私たちはみな、とくだんのトレーニングを受けずとも立派な「ネガティブ話法」の達人になっていますが、逆にトレーニングを受けて意図して言葉遣いをコントロールすることで、「ポジティブ話法」の達人になることもできます。
話を元に戻すと、職場での会話を「ポジティブ話法」で行うことが、心理的安全性のある職場づくりに有効です。なぜなら、ほうっておけば、人が出会い、日常的に接するのは「ネガティブ話法」の達人ばかりだからです。
そういう環境の中で、「ポジティブ話法」の達人の「言葉遣い」は、きわめて異色であり、極端にいえば「地獄に仏」的なインパクトがあります。
そして、この「ポジティブ話法」研修を始めたすぐ後に学んだのが、「安心・安全・ポジティブ」という考え方でした(キャッシュフローコーチ養成塾)。
ただ、人は安全だから安心するのであり、安心しているから安全とはいえません(なのに、そう信じることを「安全神話」といいます)。ですから、私が人にお伝えする場合は、安全→安心の順番に替えています。
そして、コミュニケーションにおける安全を確保するのが、「ポジティブ話法」です。図式化すると、こんな感じですね。
私:ポジティブ話法で接する
↓
相手:安全と感じる→安心を感じる→ポジティブな姿勢・態度をとりやすくなる
というわけで、職場における安全・安心・ポジティブな環境をつくるには、職場に「ポジティブ話法」の達人を増やすのが早道です。
あなたの会社にポジティブ話法の達人はいますか?
ポジティブ話法研修、ご興味あればご連絡ください。
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