有限会社 サステイナブル・デザイン

6. 1社長と社員の「お金の●●」をそろえるキャッシュフロー経営(第2部・第6章・第1節)

26.08.11
4バリュー経営
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永続を目指し続ける~非上場・中堅・中小企業のための「持続可能な経営の設計技法」~
今回は、青字の部分です。

第2部:4バリュー実現のための経営技法(各論)(ToDo)

6. 会社の永続
6.1社長と社員の「お金の●●」をそろえるキャッシュフロー経営

6.2「CSV(共有価値の創造)」の考え方による経営革新:ビジネスモデル・ビジネスプロセス・商品サービス

6.3よりよい条件での資金調達と公的資金の有効活用

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6.1社長と社員の「お金の●●」をそろえるキャッシュフロー経営

サバイバルとサステイナブル。
似ているけれど、同じではない概念です。

英語ネイティブではないので、語感・ニュアンスの違いを定かに理解しているわけではありませんが、
・サバイバルは、その局面をどうにかして切り抜けて生き残る
・サステイナブルは、様々な局面をサバイバルし続けられる能力がある(結果、持続可能)
といった感じかな、ととらえています。

「会社のサステイナブル」についてはもっと端的に、「つぶれない能力がある」と定義しています。

※数年前に一度、オックスフォード辞書(オンライン)で調べてみましたので、ご興味のある方は、そちらもご覧ください↓。
そもそも、サステイナブルってなんでしたっけ? 20220221解説

サバイバルとサステイナブルは、別物ではなくて、時間軸の違いで、連続性があるものととらえたほうがよいかな、とも感じています。

会社の存続について、次の3つの時間軸で考えると、短期になるほど「サバイバル」、長期になるほど「サステイナブル」の性質が高くなる、というイメージです。
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・短期:有事の対策としての「BCP」と、平時からの備えとしての「資金繰り」
・中期:良好な業績を維持し資金的余裕を確保するための「キャッシュフロー経営」
・長期:会社の社会的適合性を高め維持し続ける「サステイナビリティ経営」
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短期的な「サバイバル」と、長期的な「サステイナブル」をつなぐ要となるのが中期の「キャッシュフロー経営」と位置付けられます(で、それがこの節の本題)。

キャッシュフローとは、読んで字のごとく、「お金の流れ」です。
超単純化して図式化すれば、

会社に入ってくるお金の流れ>会社から出ていくお金の流れ

であれば、会社に残るお金は増えていきますので、時とともに「資金繰り」は楽になっていきますね。それが、有事の際に

会社に入ってくるお金の流れ<会社から出ていくお金の流れ

になった場合の備えにもなれば、望ましい未来を実現するための長期投資の財源にもなるわけです。

キャッシュフロー経営は、そうなるような経営をしましょうということで、手法はいろいろありますが、私の場合は、主として中小企業向けにキャッシュフローコーチングを提供しています。

キャッシュフローコーチングにおいては、「お金のブロックパズル」というツールを」用いて、会計や簿記に関する専門的な知識がなくても、また、経営者・管理職・一般社員といった立場の違いにかかわらず、会社のお金の流れを見える化し、直感的に理解し、コミュニケーションできるようにします。

実際のコンサルティングにおいては、自社の損益計算書(過去数字)を電卓片手に手書きで図解するところから始めて、経営計画の諸数値(未来数字)を「お金のブロックパズル」で考え設定し、期中の進捗評価も行えるようにしていきます。

お金のブロックパズルの基本形(損益計算書)


和仁達也「お金の流れが一目でわかる! 超★ドンブリ経営のすすめ 社長はこの図を描くだけでいい!」を参考に作成

ただ、ここでお伝えしたいのは、手法の詳細というよりも、会社のお金の流れに対する「理解」を、立場の違いを超えて統一することの重要性です。
※手法にご興味の向きは、水色のところがリンクになっていますので、そちらを訪ねてみてください。

サッカーやラグビーにおいて、最近は「全員が同じ絵を見る」といった表現がよく使われます。

サッカーやラグビーといった、試合中に敵味方の選手が入り乱れ、流動的かつ連続的に状況が変化する中でプレー選択をし続けるスポーツの場合、違うポジションでグラウンド上の違う位置にいる選手同士で、同じ局面に対する状況判断とプレー選択を一致させ続けることが、チームワークを発揮する上で重要です。

この「状況判断とプレー選択の一致」を「全員が同じ絵を見る」と表現しているわけです。これ、会社経営に置き換えてみても重要ですね。

営業と生産、上司と部下、経営者と社員、立場も職務も違いますが、いま会社に何が必要か、何をすべきか、の判断が違ったら、経営方針は実行されず、されないはずのことが実行され、組織としてはマイナスの相乗効果しか生まなくなってしまいます。

たとえば、安易な値下げ販売。営業の立場では、値下げした方が成約しやすいですが、その1%の値下げが、会社としていくらの逸失利益を生んでいるのか?・・・あらかじめ数字でわかっていたら、どうでしょう。

一方、新規顧客なので、まず契約が優先、とか、決算期なので原価さえ確保できればOKとする、とか、現実には戦略的・戦術的に値下げ営業を可とする場面もありますが、その場面であるのかどうか、なぜ値下げを可(あるいは不可)とするのか、あらかじめ理解できていたら、どうでしょう。

お金がすべてではないですが、判断と行動の結果は必ずお金に帰着します。
「望ましい決算書」の姿を「同じ絵」として経営者と社員が理解するところから、キャッシュフロー経営が始まります。


あなたの会社では、会社のお金の流れを「同じ絵」で見ていますか?

※というわけで、本節タイトルの●●=理解です。

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