有限会社 サステイナブル・デザイン

健全な環境(第2部・第4章・リード)

26.05.26
4バリュー経営
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永続を目指し続ける~非上場・中堅・中小企業のための「持続可能な経営の設計技法」~
今回は、青字の部分です。

第2部:4バリュー実現のための経営技法(各論)(ToDo)
4. 健全な環境

4.1 「経営課題」としての環境問題

4.2 基本の環境マネジメント:負荷軽減・環境安全・公害防止

4.3 21世紀の3大課題:脱炭素・循環経済・生物多様性

 

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第2部:4バリュー実現のための経営技法(各論)(ToDo)

ここから、4バリューの各論に入っていきます。

4.1 「経営課題」としての環境問題

4.2 基本の環境マネジメント:負荷軽減・環境安全・公害防止

4.3 21世紀の3大課題:脱炭素・循環経済・生物多様性


という構成の予定ですが、前段として、そもそも環境問題とは何か、という話をしておきたいと思います。

まず押さえておきたいのは、環境問題は、環境の問題ではない!、ということです。

えーっ!じゃあ、何の問題なの?と思われたかもしれません。

今年も史上最暑い夏になるのではないかと言われていますが、気温の上昇それ自体は自然現象です。

気候変動懐疑論者がよくいうように、地球が最終氷期から抜け出す過程では気温は何度も上がったし、海面も100m以上、上がりました。しかしそれはあくまで自然の摂理。それを環境問題とは言わないわけです。

しかし現在進行中の気温上昇は、その自然の摂理に対して、自然の摂理にないインパクトを人類が与えることで生じているという意味で、人為的温暖化と呼ばれるのです。簡単にいえば、人間がいなければ起きなかったことだよね、ということです。

つまり、環境問題の要件は、それが人間が原因で生じた環境の変化である、ということ。ちなみに、その原因のことを環境基本法では「環境への負荷」と呼んでいます。気候変動の場合では、たとえば「化石燃料の大量消費による温室効果ガスの大量排出」が環境への負荷です。

しかし、要件はそれだけではありません。人間が原因で生じた環境の変化の結果、人間の暮らし、健康や生命、財産などに悪い影響が及ぶことで、環境問題として認識されます。

問題は、多くの場合、原因者(環境に負荷を与えている人)と、被害者(変化した環境の悪い影響を受ける人)が、違うことです。

たとえば、煙草を吸う人が、肺がんになったとすれば、自業自得です。ところが、自分は煙草を吸わないのに、他人が吸っている煙草の副流煙を吸わされたことで肺がんになったとすれば、他業自損です。このとき煙草を吸っている人は、自業他損をさせているわけです。その認識があっても、なくても。

煙草の煙を、工場排ガスに置き換えれば大気汚染、工場排水に置き換えれば水質汚染ですね。そして、温室効果ガスに置き換えれば、気候変動です。

余談ですが、私の子供時代、家の中は両親の煙草の煙で濛々としていました。それは昔のパチンコ屋や喫煙車の比ではありません。両親も私も肺の病気にはなっていないのは幸いです。

さて、人が人を直接傷つけたら犯罪ですが、環境を介して、知らず知らずに間接的に人を傷つけていたら、それは犯罪でしょうか?

そうではない、というのが20世紀前半までの考え方でした。

それが、20世紀後半、日本では水俣病をはじめとする深刻な公害被害が生じ、世界各地でも環境汚染・環境破壊が顕在化するようになってくると、さすがに、原因者は責任をとるべき、取り締まるべき、費用を負担すべき、に変わりました。

環境問題とは、環境を介して、人が人を傷つけるという問題です。
つまり、人の問題なのです。

環境問題を、環境の問題だと思っているのと、人の問題だと思っているのとでは、会社で取り組む必要性・必然性についての考え方も変わってくるでしょう。





それがだいたい1960-70年代です。大きな潮目となったのが、1972年6月に開催された国連人間環境会議、開催地の名をとって通称ストックホルム会議。この会議のキャッチフレーズが、Only One Earth:地球は1個しかないよ、でした。

その1個しかない地球の環境を汚染してしまったら、替わりはないよね、このままだとヤバイことになりそうだよね、どうしたらいいか?・・・という問題意識から生まれてきたのが「サステイナブル」という考え方だったのです。

当社の創業が2002年で、最初からサステイナブル・デザインという名前でしたと言うと、今では「そんなに早くから」と驚かれることが多いのですが、私からすると、いやいや、ストックホルム会議から30年も経って、遅いぐらいと思ってましたよ、です。

さて、来月6月は環境月間です(1991年度~)。6月5日は環境の日と、環境基本法で定められています。世界的にも、6月5日は世界環境デーとなっています。

なぜそうなのか?環境省のサイトに説明がありますが、前述のとおり、1972年6月5日にストックホルム会議が開催されたことに由来するのです。

というわけでちょうど、環境についてのお話をしていくのによい頃合いとなりました。

あなたの会社は、自業他損を起こしていませんか?

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