有限会社 サステイナブル・デザイン

会社の「社会●●性」が存続可能性を左右する(第1部・第2章・リード)

26.03.10
4バリュー経営
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永続を目指し続ける~非上場・中堅・中小企業のための「持続可能な経営の設計技法」~
今回は、青字の部分です。

第1部:永続戦略としての4バリュー経営モデル(総論)(Plan)

1.非上場・中堅・中小企業にこそ必要・重要な「リスクと機会」のマネジメント

2. 会社の「社会●●性」が存続可能性を左右する
・「倒産理由第1位=販売不振」は本当か?

・CSR(企業の社会的責任)のC(コーポレート)の意味

・会社の「社会●●性」こそが持続可能な経営の本質

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2. 会社の「社会●●性」が存続可能性を左右する

 私は少年時代、宇宙を舞台にしたSF小説が好きで、天文学者になれたらいいな、という憧れがありました。しかし現実は、小学3年生くらい?で分数の計算につまずいて、数学・物理がからっきしだめだったので、高校2年生のときに、「だめだこりゃ」と理系を諦めました。
 でも、いまだに諦めきれない気持ちもあって、ディスカバリーチャンネルとか、ナショナルジオグラフィックとかの宇宙物の番組は今でも見てしまうのです。

 天文学志望少年として、心躍らせたことの1つが「皆既日食」でした。地上で観られる天体ショーとしてもっとも多くの人の関心を呼ぶ天文イベントではないでしょうか。地球から1億5千万km離れた太陽と、地球から38万kmのところを回っている月が、地球からみるとぴったり重なって、太陽が月に隠れます。

 太古の昔、月は今よりも地球に近かった(したがって大きく見えた)ので、皆既日食が起きても「ぴったり」ではありませんでした。一方、今でも月は少しずつ地球から遠ざかっている(したがって小さく見えることになる)ので、遠い将来には、皆既日食は起きなくなります。太陽の縁だけが輝いてみえる「金環日食」が起きやすくなるでしょうね。

 そう考えると、太陽と地球の距離、月と地球の距離、太陽と月の大きさの比率が、ちょうどぴったりの「皆既日食」を起こすのは地球の歴史上、今だけの稀有な出来事ではないかと思うのです。そんなことが起きている時期に人類が巡り合って、「皆既日食」を目撃できるのは、天文学的確率で奇跡ではないでしょうか。

 

 この話で何が言いたいかといいますと、太陽を社会、市場、顧客ニーズに、月を会社、事業、商品サービスに置き換えて考えると、この2つが皆既日食のようにぴったり重なるのもまた稀有なことですよね、ということです。

 社会と会社、市場と事業、顧客ニーズと商品サービスが、皆既日食のようにぴったり重なっていたら、理想的ですね。少ししか重なっていなければ部分日食の状態です。

 顧客ニーズと商品サービスの関係において、皆既日食の状態を実現するための活動を「プロダクト・マーケット・フィット」(PMF)といいます。

 顧客ニーズは固定したものではなく、時とともに変化していきます。仮にある一時期、自社の商品サービスがベストフィットできたとしても、少しずつ、時には急激に、顧客ニーズとのズレが生じてきます。ベストセラー商品が、いつまでもベストセラー商品ではいられない理由です。

 逆に、ずっとベストセラー商品であり続けている商品は、実は、顧客ニーズとのズレを常にチェックし、商品サービスそのものの品質・機能・性能や、マーケティング手法などを調整・改良しています。

 今売られている「きゅうりのQちゃん」は、私がこどものころのQちゃんとは違う味です。「キットカット」のパッケージにはメッセージが書いていなかったし、大袋は紙製ではありませんでした。

 

 「変わらないために変わり続ける」という言葉は、ラーメン一風堂創業者により有名になりましたが、昔から「川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」と言います。

 商品サービスだけでなく、事業(ビジネスモデル・ビジネスプロセス)も会社そのものも、「変わらないために変わり続ける」ことが必要です。なぜなら、市場も社会も変わり続けているからです。
 当社の場合も、創業時(2002年)からしばらくは、環境分野を中心にした「受託調査」が主たる事業でした(サステイナブル・ソサエティ・デザイン)。

 干支一回りした2014年からは、キャッシュフロー経営や公的資金活用、サステイナビリティ経営などで経営を支援する「経営コンサルティング」を主たる事業としてきました。第2創業ですね(サステイナブル・カンパニー・デザイン)。
 しかし今年から来年にかけて、コンサルティングワークの多くは、生成AIにとってかわられてしまうかもしれません。今まで蓄積してきた知識・ノウハウ・スキルは急激に陳腐化し価値を失ってしまうでしょう。新たな価値創出・価値提供が必要です。

 そこで、さらに干支一回りした今年2026年からは、社会も会社も人で成り立っているわけですから、一人ひとりの幸福な人生を支援するための事業に注力していこうと考えています(サステイナブル・ライフ・デザイン)。第3創業ですね。

 外から環境>社会>会社>人生の同心円構造になっている4バリュー経営モデルは、実は私自身の職業人としてのキャリアの歴史でもあるのです。

 

 ・・・というわけで、この章では、会社が社会と「皆既日食」の状態になるには、また、その状態であり続けるためには、というテーマで論を進めてまいります。

 

2.1 「倒産理由第1位=販売不振」は本当か?

2.2 CSR(企業の社会的責任)のC(コーポレート)の意味

2.3 会社の「社会●●性」こそが持続可能な経営の本質

 

ちなみに、「社会●●性」の●●には、どういう言葉が入りそうでしょうか?

会社が社会と「皆既日食」の状態であることを、どう表現するか?と言い換えることもできます。

 

あなたの会社は、変わらないために変わり続けていますか?