人材育成における損得
日本の企業の強みは、長い間、
人材育成にあると言われてきました。
その昔、商家では農村から
奉公人として若者を雇い入れ、
一人前になるよう仕込んだ上、
のれん分けと言って独立させてやったものです。
仕事を覚えることと
独立開業がメリットになりますから、
奉公中の待遇は最低限だったでしょう。
現代の大企業では、
新卒を採用して年功序列賃金で若い時は安く、
独立開業はなくとも定年まで
雇用を保障するという形になりました。