2016年介護業界に適した助成金とは? <Part2>

16.10.07
業種別【介護業】
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先月に続いて、今の介護業界に適した助成金をご紹介します。

今回紹介するのは「キャリア形成促進助成金(制度導入コース)」です。 

これまで、この助成金は正社員の教育訓練に対する補助として設けられていました。

今年の4月からは、昨年度に普及した「企業内人材育成推進助成金」が「制度導入コース」として新たに組み入れられました。
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「キャリア形成促進助成金(制度導入コース)」は、次に説明する5つのコースから構成されています。

最大3年間の計画期間に各種制度を導入し従業員に実施した場合、1コースあたり50万円が支給されます。

5つのコースすべてを実施した場合は、最大250万円が受給できるという制度です。 

(1)教育訓練・職業能力評価制度 
従業員に対する「教育訓練」もしくは「職業能力評価」を、ジョブ・カードを活用し計画的に行った場合に助成します。

(2)セルフ・キャリアドック制度 
一定の要件を満たしたセルフ・キャリアドック制度を導入し実施した場合に助成します。

(3)技能検定合格報奨金制度 
国の指定する技能検定に合格した従業員に報奨金を支給する制度を導入し、適用した場合に助成します。

(4)教育訓練休暇等制度 
教育訓練休暇制度または教育訓練短時間勤務制度を導入し、適用した場合に助成します。

(5)社内検定制度 
社内検定制度を導入し、実施した場合に助成します。

(1)の職業能力評価制度は、主に小さな会社に対して評価制度の導入を支援する制度です。

介護事業所であれば、介護職員、事務員、調理等の各業務に分けた評価基準をジョブカードとして作成し、自己評価と会社評価を実施した上で、最終的に本人に交付します。

その後、評価制度を用いて昇給基準や賞与査定等に活用することもできます。 

(2)のセルフ・キャリアドック制度とは、外部のキャリアコンサルタント資格を持った専門家による面談を従業員の方に受けてもらい、労働者本人がジョブカード(キャリアシート)を完成させるサポートをする制度です。

労働者が自分の資格や職業経験から、主体的に働き方や能力開発の目標・計画を考え、働く意欲を高めることを目的としています。 

「キャリア形成促進助成金(制度導入コース)」は、雇用保険の被保険者が1人でもいれば、どんな業種・規模の事業所でも受給できる可能性がある制度です。

主に従業員のモチベーションアップにより、職員の定着を促すための制度導入が目的となっています。離職率の高い介護業界には、最適の助成金ではないでしょうか。

ご興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。


介護事業最前線 


[記事提供] 

(運営:株式会社アックスコンサルティング)