ハローワークのシステムを活用して求人効果を高めるためには?

20.12.22
ビジネス【人的資源】
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求人募集には、就職サイトや人材エージェントへの依頼といったさまざまな方法があります。
なかでも公共の『ハローワーク(公共職業安定所)』は、手数料が必要ないこともあり、多くの企業が利用しています。
地域ごとに置かれているハローワークでは、地元の人材を探しやすく、最近では窓口に行かなくても新規求人申し込みができる新システムが導入されるなど、利便性も上がっています。
そこで今回は、ハローワークで人材を募集する時のポイントをお伝えします。
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求職者の知りたい情報を具体的に公開する

ハローワークは全国に544カ所あり、年間約500万人が職探しに訪れます。
新規求人数は1,000万件以上で、応募者のうち約150万人が就職先を見つけています。
巨大な求人市場でもあるハローワークで、どうすれば効率的に求人の募集をかけられるのでしょうか。

その前に、ハローワークの利用方法について、おさらいしておきましょう。
ハローワークの利用にあたっては、事業所登録を済ませ、求職者に見てもらうための『求人票』を作成する必要があります。
求人票を作るには、求人情報を登録しなければいけません。
なかでも、求職者が一番よく見る『仕事の内容』の欄には、力を入れることをおすすめします。

この欄は、仕事を探している求職者が、最初に目にする『求人情報一覧』に表示される部分になります。
事業所の所在地や賃金などと共に、仕事を探している求職者にとっては最も重要な部分です。
どんな仕事なのか、どんな人材を求めているのかを詳しく書くのを前提として、そのほかにも求職者の知りたいであろう情報を、なるべく求職者の目線で具体的に説明することが、応募者数を増やすことに繋がります。
『自社独自の研修があります』や『主に使用するソフトは○○○と◇◇◇です』といった具体的な事柄を『仕事の内容』に書くことで、より求める人材の目に留まりやすくなるメリットがあるのです。

さらに2020年からハローワークに新システムが導入されたことで、検索のページもリニューアルされ、『経験不問』『転勤の可能性なし』『通勤手当あり』『駅近(徒歩10分以内)』などのタグがつけられるようになりました。
こうした小さなメリットをアピールし、求職者の目をひくことも可能です。
ほかにも1日の仕事の流れや、従業員のキャリア形成のために行っていること、会社の将来の展望などを短くまとめて書いてもよいでしょう。

また、新システムになったことで、スマホやタブレットからでも、求人票を確認することができるようになりました。
若い利用者が増えることで、若手の採用にも期待が持てます。
求人票を作る前に、求職者のつもりになって、各社が出している求人票をチェックし、他社の説明文を参考に、魅力的な求人票の書き方を学んでもよいでしょう。


外部の求人サイトでも公開してもらえる

また、新システムでは、画像を10枚まで登録できるようになりました。
制度や会社の方針などを細かく文章で説明することも大切ですが、画像は何よりも説得力を持ちます。
事業所の雰囲気や、従業員の様子、形に残るモノであれば、これまでの仕事の成果などを掲載してもよいでしょう。

現状、求人情報と合わせて事業所の画像を登録している企業はあまり多くありません。
だからこそ、画像を登録している企業は、求職者に好印象を与えることができます
会社の全景を掲載している企業もあれば、パンフレットを画像にして掲載している企業もあります。 
画像には1枚につき30文字まで説明文を入れることもできるので、求人に説得力を持たせるためにも、ぜひ、登録しておきましょう。

また、忘れてはならないのが情報の『公開範囲』の項目です。
ハローワークでは、求人情報や事業所名の公開について、以下の(1)~(4)までの公開範囲を設定することができます。

(1)すべての求職者に、事業所名等を含む求人情報を公開する
(2)ハローワークの求職者に限定し、事業所名等を含む求人情報を公開する
(3)事業所名等を含まない求人情報を公開する
(4)求人情報を公開しない

(1)はハローワークの検索ページだけでなく、そのほかの求人メディアにも情報が公開される設定です。
幅広い人に見てもらえるメリットがある一方で、職種や条件によっては、予想以上に応募や問い合わせが集中するケースもあるので、その点には留意してください。
(2)はハローワークで求人を見た求職者のみが応募できる設定で、(3)はハローワークで職業相談・紹介を経た求職者が、仕事内容に対して応募してきます。
(4)は窓口での紹介のみとなります

もし、広く求職者を募りたいときには、(1)の『事業所名等を含む求人情報を公開する』を選択しておきましょう。

以上のように、ポイントを押さえれば、より多くの求職者の目に留まることが可能です。

ハローワークでの募集に対して応募者が少なく悩んでいるのであれば、もう一度掲載内容を見直し、応募者の目に留まるような工夫をしてみてはいかがでしょうか。


※本記事の記載内容は、2020年12月現在の法令・情報等に基づいています。