異業種コラボで売上をアップさせる秘訣とは?

20.02.04
業種別【美容業】
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ヘアサロンがお客に提供するサービス内容は、近年少しずつ変化を見せています。
これまでカットやカラーなど髪の施術が主だったのが、飲食やファッションなどの異業種とコラボして、それらも提供するというケースが増えているのです。
そこで、実際に展開されているパターンや、そのメリットなどを紹介していきます。
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ヘアサロンが異業種とコラボする理由とは?

日本ではコンビニエンスストアよりも店舗数が多いといわれるヘアサロン。
小さな町でも、一つの通りに数店のヘアサロンが立ち並び、場合によっては隣同士で営業しているところもあります。
競争が激しいため、多くの店舗では利益を上げるのはもちろんのこと、経営を存続させることさえむずかしい状況です。

そんななか、経営不振を吹き飛ばし、より利益を上げるために“異業種”とコラボをして生き残りを図るヘアサロンが増えています。
たとえば、アパレルメーカーと手を組んで洋服の販売を行ったり、現代アートを展示して美術館さながらの空間を提供したりしているのです。
シャンプー&トリートメントまたはカラー剤の独特なにおいが漂うサロンでは、相容れないと思われる飲食店とのコラボも増えています。
ある店舗では、店内にカット台とバーカウンターを設置し、日中は通常のサロンを営業、夜は居酒屋使用に切り替えて集客を図っています。
また、ヘアスタイルがファッションに影響を与えるという観点から、メガネやヘッドセット、若者のおしゃれの一環でもあるヘッドホンメーカーとコラボするヘアサロンも。
ヘアサロンの強みを生かしながら、異業種コラボでプラスαの要素を取り入れることが、新たな経営スタイルとして注目されているのです。


許可や資格が必要なコラボには要注意

異業種とのコラボを進めるうえで、留意しておくべきことがあります。
たとえば、コラボ企業にその許可や資格があっても、展開する場所がサロンの場合、改めてこれらが必要なケースも出てきます。
コラボを展開する前に、現在の店内の状況や必要な時間と経費も確認しておきましょう。

また、異業種コラボを進める場合は、双方の経営ビジョンが合致していなければなりません。
どちらか一方が有利だと途中で関係が崩れてしまいます。
お互いがWin-Winの関係でいられることがポイントです。
そのためには、月の売上高の配分を納得できる形で話し合ったり、スタッフが双方の業務内容をよく理解して接客したりすることが必要です。
どのようなコラボを実現させるかによって、お金、時間、場所など、さまざまなボーダーラインも複雑になると考えられます。
双方のトラブルの種とならないよう、スタート当初から丁寧なミーティングを重ねていきましょう。


コラボで集客率アップ、経費減を実現!

二つの店舗がコラボする場合、それぞれの客が来店することから単純に見込める客数が増えます。
さらに、実現させるための必要経費を二つの店舗で分けることができます。
負担が減る一方で、規模は大きくなることが最大のメリットといえます。
また、双方がまだ発展途上の場合、出資し合うことで大きなプロモーションを仕掛け、インターネットなどを通じて一気に存在を広めることも夢ではありません。
実際に、セレクトショップと組んで、毎月イベントを開催して知名度を上げた地方都市の個人経営サロンもあります。
特に都心では、サロンの雰囲気や内装にこだわり、おしゃれなカフェとコラボする店舗が次々と登場しています。
売上が伸び悩んで打開策が見いだせないときは、コラボを考えてみてはどうでしょうか。

とはいえ、いきなりコラボに踏み切るのはむずかしいというサロンもあるでしょう。
まずはサロンの形態が大きく崩れることのない“月1”ペースなどから始めてみるのも得策です。

また、そもそも客層が違う場合は、お互い同じゴールを設定しづらく、異業種コラボで大切なWin-Winの関係が崩れてしまうかもしれません。
想定されるデメリットを書き出し、動き出す前に一つずつ解決していくことが重要です。

異業種であるコラボ相手の企業とよりよい関係を築くことができれば、成功の度合いは高まります。
アイデアも大切ですが、まずは相性のよい異業種と会社を探すことから始めましょう。


※本記事の記載内容は、2020年2月現在の法令・情報等に基づいています。