スタッフ間のトラブルに注意! 見逃してはいけない3つの原因

18.10.04
業種別【医業】
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クリニックの院長にとって『スタッフ間のトラブル』は悩みの種。
人間関係に問題を抱えてしまうと、雰囲気の悪化だけでなく、スタッフの定着率も下がることに。
せっかく採用したスタッフがすぐに辞めてしまうことが続けば、運営に支障をきたすことにもなりかねません。
スタッフ間のトラブルを引き起こす原因は、早期に発見し、解決しておきたいものです。 
今回は、よくあるスタッフ間トラブルの原因と解決のヒントを3つご紹介します。
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1.院長によるスタッフの “ひいき”

院長も人間なので、性格的に合わないスタッフもいれば、相性がよいスタッフもいます。
それを心の中にとどめておけば問題ないのですが、表に出してしまえばトラブルの火種となります。
明らかに特定のスタッフにだけ待遇をよくしていたり、態度や話しかける回数が違っていたりすれば、周囲はすぐに察知し、不公平感が募ります。
優遇されているスタッフも働きづらくなり、辞めてしまうことも。
こうなると、ことは人間関係にとどまらず、クリニックにとっての経済的な損失となります。
これを予防するためには、院長がスタッフ全員に同じ対応を心がける必要があります。

【ポイント】
・各スタッフとの会話の回数を意識して、できるだけ同じ回数話しかける
・スタッフに話しかけるときは敬語に統一するなど、人によって口調を変えない
・常に笑顔を絶やさず、スタッフによって態度を変えない


2.スタッフ間で生まれる派閥

職場という狭い空間では、仲のよいスタッフ同士、古株のスタッフ同士など、派閥が生まれやすいものです。
その派閥を放置すれば、派閥同士の対立、派閥から漏れたスタッフの孤立などにつながるかもしれません。
京都市にある歯科医院でスタッフ間の派閥が生まれたとき、その院長は、次のような抜本的な改善策を立て、実行しました。

【ポイント】
・派閥で対立しているスタッフたちに、なるべく同じ仕事を割り振る
・院長みずから派閥間に入り、スタッフの潤滑油となる
・忘新年会、社員旅行など、派閥に関係なくスタッフ同士が交流する機会を頻繁につくる

こうした取り組みにより、深刻に対立していた派閥を解消させることができました。


3.なれなれしいスタッフ

院長や目上のドクターなどに、度を超えてなれなれしい態度で接するスタッフには、注意が必要です。
周囲に“生意気”と受け取られるだけでなく、話しかけられている院長やドクターが、そのスタッフをひいきしていると映ってしまう可能性もあります。

奈良県にある小児科クリニックで、なれなれしいスタッフに対し院長が取ったのは次のような対策でした。

【ポイント】
・ほかのスタッフと話をするときと変わらない態度で接する
・2人きりで会話をせず、ほかのスタッフを交えて話す
・相手の調子に合わせず、あくまで『職場の仲間』という態度を保つ

これらを根気よく続けることで、態度を改めさせることができました。

スタッフ間の関係がこじれてしまうと、本来、患者のために一丸となるべきスタッフの連携が失われ、ギスギスした空気は患者にも伝わって、クリニック離れを起こす原因にもつながります。
一方で、スタッフ間の関係が良好で快適な職場であれば、スタッフ各自が能力を十分に発揮することができ、患者の定着率も上がります。
職場の雰囲気を健全に保つことは、運営のうえでも大きな任務と言えるでしょう。
もし、自身のクリニックで気になる点がある場合には、上記のポイントなども参考に、改善策を講じてみてはいかがでしょうか。



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