「楽しんでいる私を見て欲しい!」 撮影欲求を刺激するメニューや店舗づくりでSNSからの集客を狙う

17.09.08
業種別【飲食業】
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総務省の平成29年(2017年)版「情報通信白書」によると、LINEやFacebook、ツイッターなどのSNS利用率は71.2%に到達したことがわかりました。

特に20代の利用率は97.7%とひときわ高く、次いで30代の92.1%、40代の78.3%と続いています。

SNSのなかでも注目したのは、写真特化型の “インスタグラム” です。女性に人気のSNSで、10代女性では41.2%、20代女性だと56.6%、30代女性でも42.7%に利用されています。10代から30代の約2人に1人の女性が活用している計算になります。

インスタグラムの利用率が高まる中、最近では「インスタ映え」という言葉がはやっており、写真撮影することを目的にレストランやホテル、ショップなどの施設を選ぶ女性客も少なくないそうです。
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撮影を目的に1万円を支払う人も

2017年7月に開業した東京・千代田区紀尾井町にあるホテルニューオータニの屋外プール。
最大250人まで収容でき、都内にあるホテルでは最大級の屋外プールです。

このプールでは定期的にイベントを開催しており、特に注目を集めているのがライトアップされたプールを楽しめる“ナイトプール”です。

ホテルの宿泊客ではない場合、入場料に8,000~10,000円するのですが、「フォトジェニックなおしゃれな写真を撮りたい」と若い女性の利用者が連日殺到しています。

また飲食店でも、撮影ニーズをうまく活用している店舗があります。

大阪・中央区北浜にあるノースショアでは、新鮮なフルーツや野菜を美しく盛り付けた写真映えする商品を提供しています。

「来店したお客様が商品を撮影してSNSで拡散し、その写真を見たお客様がさらに口コミで来店する」というSNSを活用したマーケティングで1日300人以上もの集客に成功しているそうです。


写真映えする見た目が口コミにつながる

SNSを活用して口コミ呼ぶためのポイントは、“思わず撮影したくなるビジュアル”だそう。

お客様がスマートフォンでうまく撮影ができるように大きめの縦長な木製プレートで料理を提供したり、鮮やかな色合いを使ったりと、メニューづくりに気を配っているといいます。
さらに、ワンパターンにならず、常に注目を集めるため、同じメニューでも盛り付け方はスタッフに自由度を持たせているとのこと。

写真を拡散してもらうための工夫はもちろん料理だけではありません。
お店の調度品を北欧風の家具で統一しており、開放的な風景を楽しめる川沿いのテラス席もあります。
メニューとインテリアの両方で “写真映え” を考えていることが、口コミにつながっているようです。 

集客にSNSを活用する方法はさまざまですが、お客様の撮影ニーズに応えるという視点も取り入れてみてはいかがでしょうか。


繁盛飲食店のヒット商法最前線