いい人材が採れた、というだけで安心しないでください
どんなにいい人材が採用できたとしても、その人材が定着しなければ、その採用は失敗ということになってしまいます。(人材が定着しないことによるデメリットについては以前、お話ししました。『社員がすぐやめるのを採用のせいにしないでください』)
社員を定着させるために重要な視点があります。
それは「従業員満足度」です。
「従業員満足度」とは、カンタンに言うと
「『この会社に入って、この会社で仕事ができてよかった』と社員がどのくらい思っているか」
ということです。
「従業員満足度」とは、カンタンに言うと
「『この会社に入って、この会社で仕事ができてよかった』と社員がどのくらい思っているか」
ということです。
従業員満足度を高めることができれば、採用した人材が定着し、さらにいい人材が集まってくる、
強い会社を作ることができます。
「定年まで一つの会社で勤めあげる」という働き方は少数派になってしまった現代。
労働者は、仕事にも、会社にも、一緒に働く人間にも、愛着が持てなくなってきています。
その結果として現れる「士気の低下」が、仕事の生産性や効率、顧客サービス、会社の安定的成長、など
会社に何らかの悪影響を及ぼすのは言うまでもありません。
そんな現代だからこそ「従業員満足度の向上」を意識している企業は、他の企業に一歩も二歩も差をつけることができるのです。
これまで企業は、商品の価格や品質、生産量、顧客サービス、作業の効率化、商品のイメージなどを競い合ってきました。
これからは新たに、人材をめぐる戦いが始まります。
すでにその戦いは始まっているのかもしれません。
「求人を出しても人が来ない」という事象は、その一端であると私は感じています。
また、高齢化、労働人口の減少などを考えると、今後さらに人手不足に悩まされることは間違いありません。
従業員満足度の向上を図り、いい人材を確保し、定着させていくことが事業成功のための最優先課題になる。
そう私は考えています。
では、どのように従業員満足度を高めていけば良いのでしょうか。
次回からは、私がファシリテーターとして各企業様と取り組んでいる「ドリームマネジメント」というプログラムを紹介しながら、従業員満足度の向上についてお話ししていきたいと思います。
社会保険労務士 大沢富士夫