司法書士法人 宮田総合法務事務所

量を減らすか価格を変えるか、それが問題だ

14.06.15
ビジネス【税務・会計】
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4月1日から、消費税の税率が5%から8%に増税され、
早くも3ヵ月が経ちました。
私は、地元密着型のスーパーを経営している
オーナー経営者です。

増税前から消費税の還元をうたった類の
セールについての是非など、
いろいろと話題になりましたが、3ヵ月が経過し、
スーパーに足を運んでいただけるお客様にも、
消費税増税の理解は進んでいるように思えます。
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経営に通じる税務・会計

うちのような大手ほどの資本力がない
スーパーにとっては、3%の増税分は
基本的には価格に上乗せさせてもらいました。
まだ、少しの期間での話ですので、
安心するのはまだ早いですが、
4、5月は全体的な売上に大きな影響は
ないようで一安心しました。

ただ、これから影響は少しずつ出てくると思っています。

理由としては、キリがよかった「198円」とか「980円」等
お客様が値段に魅力を感じて手にとっていただいていた商品が、
増税により、敬遠されはじめているからです。

例えば、最近売れ筋のS社のハイボールは189円の税抜きで
5%の税込後の価格が198円でした。

しかし、消費税が8%になった後は、204円になってしまう。
お客様から「200円を超えちゃうの?」という、声を何度も聞きます。

中には、購入をやめてしまうお客様もいて
3%の増税分を意識すると言うよりは「200円をまたいでしまう」という、
金額の壁の意識が高いことをつくづく感じています。

そうすると、値段を据え置きにする方法としては、
商品の量を減らす実質値上げという方法があります。

最近、大手の菓子メーカーも、材料などの高騰を理由に
値上げをせずに内容量を5~10%減らすと発表されていました。

私のスーパーもこの実質値上げという方法で、
価格を維持しようと考えています。

結果として、今後消費税の増税のたびに
少しずつ商品の内容量が減っていくということになりそうですが、
内容量が減っても商品を購入していただけるよう、
さらなる商品開発を頑張らなくては!

その前に、目下の売上を確保するために、
増税前にはなかった、セット販売を考えてみることにします。

これからボーナスで各家庭のお財布も潤うことですし、
夏の行楽シーズンが始まります。

こちらでもさまざまな企画を練って
イベント色豊かな売場にしていかなければ!

[記事提供]

(運営:株式会社アックスコンサルティング)