宮田総合法務事務所

経営に役立つ「ランチェスター戦略」とは ≪その2≫

24.03.18
ビジネス・事業経営にお役に立つ情報
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売上1位の企業は強者、2位以下はすべて弱者


ランチェスター戦略では、
企業を売上の大小や事業規模ではなく、
弱者か強者かで分類します。

では、この弱者、強者とは一体何を指すのでしょうか。

普通ならば大きな会社が強者、小さな会社が弱者となるでしょう。

しかしランチェスター戦略における強者とは、
ある分野における市場シェア1位の企業を指します。

一方、弱者とは市場シェア2位以下のすべての企業となります。

 

地域、顧客、商品、販路。

このようにビジネスを細分化し、自社と競合他社との関係性を考えてみましょう。

 

たとえば、販路だけに絞って考えてみたら、規模の小さい会社が強者で、
大きな会社が弱者になることもあり得る話です。

 

規模の大小で勝負が決まるわけではない

これがランチェスター戦略を中小企業に取り入れてほしい
二つ目の理由でもあります。

 

売上が何億円あろうとも、その分野で2位であれば、
選ぶ戦略は「弱者の戦略」です。

 

一方、会社の規模は小さくとも、1位の販路を持っていれば、
戦い方は「強者の戦略」を選ぶことになります。

 

弱者なのに強者の戦略をとって失敗している企業、
またはその逆で、せっかく強者の位置にいるのに
企業規模に気を取られて自社を弱者と判断してしまい、
戦略を誤っている企業など、
実際の定義と取っている戦略にギャップがある企業が
意外と多いのが実情のようです。

 

自社が弱者なのか強者なのか、
まずはしっかりと見極めるのがランチェスター戦略の第一歩です。

 

自社がどこでビジネスを行っているのか、
自社が強みを発揮できるのはどの分野なのかをはっきりさせましょう。

 

さらに、自社が一丸となって情熱を持って取り組める分野はどこなのか、
洗い出してみましょう。

この二つが当てはまる分野こそ、今後自社が強みを発揮する点です。

 

次回は「成功例はゴリラの鼻くそ」というタイトルの内容をご案内します。