経営に役立つ「ランチェスター戦略」とは ≪その1≫
ビジネス展開に活用できると言われて久しい「ランチェスター戦略」は、中小企業・個人事業主にこそ採り入れるべき経営戦略と言えます。
これから全9回の連載で「ランチェスター戦略」について、意味、使い方などたっぷりとお伝えします。
★ 中小企業や個人事業主こそ「ランチェスター戦略」
世の中には多くの経営戦略やマーケティング手法があふれています。
しかしこれらはだいたいの場合において、大手企業を対象に作られています。
多額の資本を投下でき、高いブランド力を持ち、強い商品を持っている大手企業と
同じ戦略を中小企業や個人事業主が取っても、上手くいくはずがありません。
その点、ランチェスター戦略は、「大手」「中小」という分け方ではなく、
「弱者」か「強者」かで分類されます。
この弱者と強者で明確に取るべき行動が変わりますので、
分かりやすいと言えます。
むしろ、大手企業と比べたとき、意思決定のスピードが早いぶん、
中小企業・個人事業主の方が実践・実行しやすいといえるでしょう。
企業の大小、売上規模の大小に関わらず、弱者には弱者の戦い方がある、
戦い方を間違えなければ、規模の小さい中小企業でも
大手企業に立ち向かうことができる。
そのための考え方が「ランチェスター戦略」です。
自分のビジネスを成長させたい、大手企業に飲み込まれない経営をしたい、
そう考える中小企業の経営者・個人事業主には
ぜひ採り入れるべき考えと言えます。
「ランチェスター戦略」を学ぶと、見えてくるシンプルな答えは
『どんな企業でも一番になれる』という真理です。
どうやってなればよいのかという方法論を知らないだけなのです。
仮にニッチな市場であっても、その市場シェアを高めることで
生き残ることができる。
成長させることができる。
つまり、
より自らのビジネスを伸ばして行きたいと考える中小企業・個人事業主は、
「ランチェスター戦略」を採用するのが最適解だ、
そう覚えておいてください。
次回は「売上1位の企業は強者、2位以下はすべて弱者」
というタイトルでご案内します。