生きがいラボ株式会社

インスタグラムで月100名の集客に成功! そのポイントとは?

18.02.09
業種別【美容業】
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埼玉県大宮にあるサロンL(仮名)では、多い時で月100名程度の新規顧客の獲得ができていると言います。
その集客ツールは、近年"インスタ映え"などの流行語で知られる写真共有アプリ"Instagramインスタグラム)"です。 

その集客数もさることながら、最も変わったのは、お客様の来店理由で、"検索してたまたま見つけた美容院に行く"という行動から"知らないうちにファンになっていた美容院に行く"という行動に変わったと言います。 

多くの美容院がインスタグラムマーケティングに失敗する中、なぜサロンLは成功したのでしょうか? 
今回は、インスタグラムマーケティング成功のポイントと、その仕組みを作ったオーナーの考え方をお伝えします。
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よくある失敗事例 

インスタグラムマーケティングで失敗するパターンは 
・短期的な取り組みしかしないこと 
・組織的な活動にしてしまうこと 
の2パターンだとオーナーは言います。 

インスタグラムマーケティングには、大きな投資か組織的な更新をイメージする方も多くいると思いますが、美容院の場合、"何曜日は誰が担当する"、"何人のスタッフで担当する"といったことが一般的になります。 

そのような業務として分担するやり方だと、その業務自体を負担に思う社員も出てきてしまうため、更新自体が続かなくなり失敗する、というわけです。 

では、どのようにすれば、更新を続けて顧客獲得につなげることができるのでしょうか? 


サロンLのインスタグラム運用方法、4つのポイント 

1.ターゲットを絞ったインスタ写真 
インスタグラムに投稿されている写真は、『カラーに特化していて、お客様のバックスタイルが中心』。
この理由は、投稿している担当者が"カラーが好きである"ということに加え、インスタグラム内でハイライト(ヘアカラーにおいてベースである色に対してブリーチやカラー剤で明るい部分を作り、全体的に立体感を出す手法のこと)が流行しているからです。 

2.投稿時間 
写真を投稿する時間にも気を遣います。
インスタグラムのビジネスツール『ビジネスプロフィール』でサロンLのフォロワー(投稿を気に入り常に見てくれる人)がよく閲覧する時間帯がわかるため、何時の投稿が最もよく見られているかをチェックできます。 
ただし、よく見られる時間帯に写真を投稿すればよいかと言えば、そう単純ではありません。
例えば、フォロワーに主婦が多い場合、通勤通学の朝・夜の時間帯に投稿を多くしても集客にはつながりません。
まずはどのようなフォロワーが多いかを分析し、そのターゲットに向けた投稿をするべきでしょう。 

3.投稿回数 
投稿回数は1日最低3回、多い日では1日9回だと言います。 
投稿すればするほど閲覧者数が増えていくため、その数を増やすことは不可欠となります。 
サロンLの場合は、技術練習やセミナー受講、プライベートで旅行に出かけていても1年以上休まずに投稿をし続けたそうです。 
これは、時間があるときに書き貯めておくのがコツだと言います。 

4.過去記事の再アップ 
投稿数が多くなってきた際は、新たにフォローしたフォロワーへの再発信という意味も込めて、過去に投稿した写真を再アップします。 
美容師の場合、自分の"ヘアカタログ"を並び替えて"整理"する手法に似ていると言います。 


成功のために必要なオーナーの考え方 

以上のポイントを見ていただければわかる通り、インスタグラムマーケティングは短期的な取り組みではなく、個人が努力をして継続的に取り組むことが必要な施策です。 

サロンLのオーナーによると、この運用方法で成功したポイントは以下の3つだと言います。 
・代表やスタイリスト個人が計画を立てること 
・年単位で継続し続けること 
・インスタグラムの使い方や発想を、謙虚に周りから情報収集し続けること 

この成功ポイントの根底にあるのは、 
『理念や方針を決定するだけで進み方はスタッフに任せる』という経営方針と、"時間効率を考えた時代に適したツールを活用する"、"ここで培ったノウハウは次の施策でもきっと活かせる"という考え方です。 

「美容室は人と人とで成り立つ仕事で、お客様との信頼関係で任せてもらうことができます。この考え方を変えるのではなく、"使用するツールを時代に合わせる"だけです。そして、こうした活動は、自分の時間を投資できなければ、よほどでない限り投資をしている人にはかなわない。厳しいことですが、それが現実です」 
とサロンLのオーナーは語ります。 

お客様との信頼関係で成り立っているという初心を忘れず、時代に合わせたツールを上手に活用していくことが、さらなる顧客獲得へとつながっていくのです。 



となりのヘアサロン 

【記事提供元】サロンオーナー 2018年3月号(理美容教育出版)