高齢者の就業を促進!『在職老齢年金』の見直しで何が変わる?
年金制度改革により、老齢厚生年金を受給している高齢の労働者が一定の収入を得ると、年金額が減額される「在職老齢年金」が見直されます。同制度は、受給している老齢厚生年金の基本月額と総報酬月額相当額に応じて年金額が減額されるため、いわゆるシニア世代の「働き控え」が問題になっており、これを解消する目的で、減額の分かれ目となる基準額が2026年4月より引き上げられます。基準額の見直しは、高齢者の就労意欲や働き方に大きく影響を与えるとされています。今回は在職老齢年金の仕組みや見直される内容について、説明します。