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政府統計で読み解く歯科診療の現在(3)…1日当たり点数の推移

16.07.08
業種別【歯科医業】
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毎年6月に厚生労働省が公表している統計資料に「社会医療診療行為別調査」というものがあります。

この資料からは、平均的な診療行為別の1日当たりの点数を知ることができます。 

今年の6月15日に平成27年の集計が公表されたので、その内容を見てみましょう。

この統計によると、平成27年の1日当たり総点数の平均は667.1点となっています。平成26年と比較すると、総点数は13.4点増加しています。

点数が増加した主な診療行為としては「医学管理等」の4.3点、「処置」の3.9点があります。
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今までは診療報酬明細書を収集して調査を行っていましたが、今年からレセプト情報データベース(NDB)に蓄積された情報を対象とする方式となったため、名称が「社会医療診療行為別統計」と変わっています。 

総点数に占める各診療行為の割合は、「初・再診」13.0%、「医学管理等」10.6%、「検査」6.6%、「画像診断」4.1%、「処置」18.6%、「手術」2.8%、「歯冠修復及び欠損補綴(けっそんほてつ)」37.7%、「その他の行為」6.7%となりました。 

<平成20年との比較> 

過去の資料を調べて時系列で見てみると、平成10年からの10年間は580点から620点の間で、多い時には前年と比べて20点以上の隔たりがある乱高下を繰り返していました。

しかし、平成20年(607.4点)を境に乱高下が収まり、平成27年までの8年間は緩やかな右肩上がりの推移を見せるようになっています。 

この8年間では「指導管理等」の-4.3点、「歯冠修復及び欠損補綴(けっそんほてつ)」の-8.8点以外はすべて増加しています。

特に総点数の増加に影響を与えているのが、「処置」24.9点増、「在宅診療」12.1点増、「リハビリテーション」9.2点増の3つです。 

各地域による点数の取り方の違いや、診療点数や金銀パラジウム合金価格の改定による影響などがあるため、単純に「点数の増減=診療行為の変化」と断言するわけにはいきません。

しかし、少なくとも「処置」や「在宅診療」が今後も増加していく可能性は高いと考えられます。 


クリニック経営、次の一手 


[プロフィール] 
フォーユーメディカル株式会社 アットベネフィット事業部(大城正和・町山卓)
同事業部では、医療・介護従事者のための福利厚生サービス「@Benefit」として、歯科医院スタッフにも大企業社員並みの福利厚生をさらに医療・介護分野だけの特別プログラムをプラスして提供しています。 
@Benefit(アットベネフィット)
営業スタッフは、医療介護福祉事業に特化した採用・求人から教育・評価までをサポートする人材戦略コンサルタントとしても活躍中。


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