有限会社 サステイナブル・デザイン

もはや○○ではない

16.01.28
オトク情報
もはや戦後ではない。
60年前、1956年の経済白書の有名なフレーズです。
---
もはや「戦後」ではない。
回復を通じての成長は終った。
今後の成長は近代化によって支えられる。
---

これを今年、自分自身、自分の事業、自分の会社になぞらえたら、どうなるでしょうか?
---
もはや「●●」ではない。
「●●」を通じての成長は終った。
今後の成長は「●●」によって支えられる。
---

もし、3つ目の「●●」に、「新規事業」「販路開拓」が入るようなら、
補助金活用も有力な実行手段の1つになるかもしれませんね。

というわけで、今号のトピックスは、早ければ来月から公募が始まる補助金特集です。

補助金活用を考える前に考える3箇条

補助金というと、面倒な書類作業というイメージが先行するかもしれません。
実際ラクラクではないんですが、しかし、それにはそれなりに理由があります。

公募要領を読んだり申請書を書き始める前に、
次の3つのことをアタマに入れて頂くと、イメージは変わるかもしれません。

1.「緊急でない重要課題」を考える。
緊急な重要課題は先延ばしできません。
先延ばししたら会社が大変なことになります。

今すぐやりたいこと・やるべきことは、申請・審査・採択を経て
数か月後の交付決定通知まで待つ必要はありません。
実際、待ってられないと思います。

むしろ、それをやった上で、次のステップの新規投資に
補助金を充てることを考えるのが適しています。
今からだと、夏ごろから仕掛けることがちょうどいいでしょう。

すると、おのずと、自助努力でここまでやります・やりました、
それでも足りないところを補い助けてほしい、
というロジックになります。

そのためにあるのが、補助金です。

2.「補助金ありき」で考えない。
1を裏返せば、こうなります。
「もらえるならやる」は、「もらえないならやらない」です。

ということは、「補助金ありき」で考えると、
必要性や意欲が薄いことを申請することになりがちです。

経営者は、結局のところ、そういうことはやりません。
そういうことのためのペーパーワークに時間を割くのは気が進みません。

やりたいこと・やるべきことだからやる。

そこに補助金がついたらラッキー、と考える。
補助率1/2の場合、実質投資額が半分になるわけですから、
見込まれる効果・成果が一定ならば、
投資効果が倍になる、または、投資回収期間が半分になるわけです。

3.申請書は、「お手紙」と考える。
セミナーや個別相談の時に、よくする例え話があります。
こんな感じです。

---
とっても人のいいお金持ちがいます。
多くの人にお金を分け与えて助けています。
ただ、この人は屋敷の外に出ないし、直接人と会うこともありません。
誰も見たことも会ったこともありません。
だから、誰にとっても、見ず知らずの存在、ということになります。

この見ず知らずの人に助けてもらうには、
「困っているのでお金をください」、と、
お手紙で頼むしかありません。

もし、あなたがその手紙を書くなら、どのように書きますか?

おそらく・・・

自分がどんな人間か、
何で助けてほしいのか、
助けてもらうと自分はどうなるのか、
自分以外に助かる人たちはいるのか、
どうしてあなたが助ける必要があるのか、

等々、見ず知らずであっても、必ず理解してもらえるように
意を尽くし、懇切丁寧に、誤解を招かないように、
書きますよね?
---

皆さん、YESとお答えになります。

そのお手紙が、つまり、補助金の申請書なんですよ、という話です。

で、「とっても人のいいお金持ち」とは、納税者です。

「屋敷の使用人」とは、事務局の方や審査員の方。
万が一にも、間違ったお金の使い方をしないよう、
厳しくチェックするよう、「とっても人のいいお金持ち」から
言い渡されているのです。

いかがでしょうか?

では、これから公募が始まる補助金にどんなものがあるか、
ざっとご紹介します。

それぞれ、リンク先にいくと、詳しい情報がわかります。
本文に載せていないメニューもあるので、ぜひ一度、
チェックしてみてください。

H27年度経済産業省補正予算

主な補助金メニューはこちら。

1.ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金(ものづくり補助金) 1020.5 億円
2.中小企業等の省エネ・生産性革命投資促進事業 442.0 億円 
3.皮革関連産業競争力強化事業 133.3 億円 
4.小規模事業者支援パッケージ事業 100.0 億円 
5.住宅省エネリノベーション促進事業 100.0 億円 
6.レジの導入支援、受発注システムの改修支援等 27 年度予備費 995.8 億円

詳しくはこちら。
http://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2015/hosei/

国の補助金は、公募開始から締切までの期間が短い(1ヶ月程度)の傾向があるので、
公募開始を待たずに、早めの準備が必要です。

ものづくり補助金は、わざわざ、1月8日に募集予告が出ているくらいです。
目ざとい人は、黙って準備を始めて、もう、いつ公募が始まってもいいくらいになっているでしょう。
2月初旬にも公募開始の見込みです。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2016/160108mono.htm

H28年度東京都助成金

東京都の新規事業系補助金も、28年度のメニューに更新されました。
2月から説明会が始まります。
http://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/

すでに、募集日程も公表されているのは、次の7種類。
補助率は1/2ですが、金額が大きめで、事業化のフェーズによって
メニューが分かれているのが特徴です。

1.製品開発着手支援助成事業:補助率1/2・上限100万円 
2.新製品・新技術開発助成事業:補助率1/2・上限1500万円 
3.ものづくり企業グループ高度化支援事業:補助率1/2・上限5000万円
4.市場開拓助成事業:補助率1/2・上限300万円
5.成長産業分野の海外展開支援事業:補助率1/2・上限300万円
6.東京都商店街パワーアップ基金事業:補助率1/2・上限2000万円 
7.小売商業後継者育成・開業支援事業:補助率1/2・上限100万円
(店舗改装・広告宣伝費等)

東京都所在の企業が対象となりますが、書類審査だけでなく、
二次審査として現地調査や面談があるものが多いです。

詳しくは、セミナー・ワークショップ・個別相談にて!

2/6土or2/21日13時-18時:「小規模事業者持続化補助金」 申請書をその場で書いちゃう会
2/9火11-12時30分:助成金・補助金活用月例セミナー(第8回)