本を書き始めます!
私は1990年からサステイナブルをライフワークとしてきました。
2026年で干支3周、36年になります。
その間、ずっと課題だったのは、
「サステイナブル」をどうしたら、
とくに経営者・ビジネスパーソンの方々に
やさしく・分かりやすく伝えられるか、
伝わって行動変容につなげられるか、
というテーマです。
この年末年始、これまで自分がやってきたことを
振り返り整理する中で
その答えが浮かび上がってきましたので、
お伝えしたいと思います。
4バリュー(4つの価値)
その答えというのがズバリ!
本メルマガの新タイトル「4バリュー」(4つの価値)です。
4バリューとは、経営において追求すべき4つの価値:
「人生の幸福・会社の永続・社会の繁栄・健全な環境」
を表わしています。
本記事冒頭の図のような関係になります。
なぜそうなのか、経営においてどのように
取り組んでいったらよいのか、など、
詳しくは、次週以降少しずつ展開していきます。
「外来」からの解放
「サステイナブル」を難しく、わかりにくくしているのは、
何といっても、その表現ではないでしょうか。
SDGs、ESG、CSR等々のアルファベット用語、
サステイナブル、コンプライアンス、ダイバーシティ
等々のカタカナ用語のオンパレードです。
そこに壁を感じたり、
とっつきにくさを感じたり、
あるいは、うさん臭さを感じたり
・・・している方は少なくないでしょう。
最近は、新造語に新略語もバンバン出てくるので、
サステイナブル歴36年の私でも、
「ん、それ、な~に?」と思うことが多々あります。
これには、これらの概念・用語が「外来」である、
ということが大きく影響していると思います。
「外来」というのは、生まれ育ちが海外で、
「外から来た」舶来もの、という意味が1つ。
ピッタリくる概念・用語が日本語になく、
こなしきれていないので、
アルファベット(記号)・カタカナ(音)
でしか表現されていませんでした。
サステイナブルを持続可能、と置き換えても、
それでは持続可能とはどういうことか?
・・・そこで思考停止、終了。
いやー、日本には近江商人の三方よしという考え方があって、
それと同じなんだよ、という説を聞いてなるほどと思うが・・・
本当にそうかどうかは実のところ自分では判断できず、思考停止、終了。
こんなことになってませんか?
もう1つは、会社にとっては多くの場合、
株主や顧客、市場、行政、消費者等々からの
「外から来る」要請・要望・要求として
現れるということ。
しかもそれが耳慣れない舶来ものであったために、
なぜ「わが社が/わが社も、それをやらなければならないのか」
の噛み砕き・消化が難しいものでした。
上場・大企業向けのガイドラインなどを
そのまま非上場の中堅・中小企業にも
あてはめようとするところにも無理がありました。
SDGsの目標設定は
「アウトサイド・イン・アプローチ」で、
なんて推奨されていますが、
まさに典型的に「外来」そのものですね。
あえてたとえるならば、
アルコール分解酵素がないのに、とにかく飲め飲め、
と度の強い洋酒を強要されているようなものだった、
と言えるかもしれません。
飲めない人、飲めるけど飲みたくない人には
迷惑としか考えられませんね。
「内発」からの逆襲
では、どう考えたらよいのか。
飲酒のたとえを出しましたので、
「健康な体づくり」のための適切な食事、
と考えたらどうでしょうか。
「健康な体づくり」は誰のためでもなく、
「健康第一」というくらいですから、
まずもって、自分のためですね。
会社で考えた場合、「健康な体づくり」とはすなわち、
「健全な組織づくり」にほかなりません。
「健全なる精神は、健全なる身体に宿る」という諺がありますが、
経営に焦点を合わせて言い換えると、
「健全なるビジネスは、健全なる組織に宿る」
ということになります。
ただ、「健全なるビジネス」かどうかは、
財務諸表の数字で表すことができますが、
「健全な組織」については、
誰もが納得する統一的な評価尺度がありませんでした。
そこで、この20年ほど(正確には2004年来)、
ESG(環境・社会・企業統治)というフレームを基本に
いわゆる非財務分野の評価尺度が作られるように
なってきたわけです。
そして、どんどん高度化・精緻化・IT化する一方。
これを「外来」ととらえると、やらされ感、
強制飲酒の被害者感しか生まれませんね。
しかし、そうではない選択はできないのでしょうか?
経営者ならだれでも、わが社を「いい会社」にしたい!
と思っているはずです。
これは、経営者の心の「内から発する」願望ですね。
働く人も、できれば「いい会社」で働きたい、
お客さまも、「いい会社」から買いたい、
と思っているのではないでしょうか。
これも「内から発する」願望ですね。
しかし、「いい会社」って、どんな会社か、
かつては手探りでした。
そこで名経営者の思想や言葉、事例、
あるいは経営理論などを手掛かりに
それぞれで試行錯誤、暗中模索せざるを得ませんでした。
ところが20年の試行錯誤を経て、
今は、わが社を「いい会社」にするために、
・何に着目すればいいのか
・何に取り組めばいいのか
世間一般に通用する尺度があらかじめ用意されている、
と考えたらラッキーではないでしょうか。
どこまでどう合わせこむかという問題になります。
その尺度を思い切ってわかりやすくまとめると、
冒頭の「4バリュー」になります、ということです。
きっかけは、「外来」の要請・要望・要求であるとしても、
それを、自社を「いい会社」にしたいという「内発」的理由に
変換することは可能です。
話はちょっと横道にそれますが、私は
2021年8月1日から、noteで「デイリーSDGs」
という情報発信を毎日続けています。
今日で継続1619日目、平均、毎日4本ほどのニュースをとりあげ、
そのために10-20倍、つまり累計10万件前後の情報に目を通してきました。
そうした中に、「サステイナブル」を切り口とした
組織変革、競争力強化戦略、新事業開発等々に取り組んでいる
非上場・中堅中小企業の事例がたくさんあります。
業種・業態・規模・社歴・地域はさまざまですが、
こうした企業の共通点はまさに、「情けは人のためならず」、
自社の「内発」的理由により取り組んでいる、
という1点だと思います。
「外来」のリスクではなくて機会ととらえれば、
どんな機会にするかはわが社が決めることで、
決めたなら、やるべき理由があるからやる、
やるならとことんやる、となりますね。
いうなれば、攻めてくる「外来」に対する
「内発」からの逆襲です。
一緒に本を作っていきましょう
・・・というわけで、
「サステイナブル」歴36年を
凝縮した一滴一滴を、
「4バリュー」という観点から
少しずつ文字化していきます。
今年1年かけて本を書いていく、
その草稿をみなさんに最初に読んでいただく、
というつもりでお届けしてまいります。
そういう意味では、未完成で粗削りな内容が多いと
思いますが、しぼりたてのフレッシュさに触れていただき、
やがて熟成していければと思っております。
今回は、本でいえば「はじめに」のさわりですね。
とくに出版社と話をしているわけではないので
商業出版というかたちになるか
自費出版となるか
キンドル本になるか
どうにもならないか
・・・わかりませんが、
ご意見・ご感想等、どしどしいただければ幸いです。
この活動を通じて、「いい会社」づくり、そして永続企業を目指す
経営者のみなさまを応援・支援していきたい、
というのが私自身の「内から発する」願望です。
こうご期待!そして、お付き合いくださいますよう、
何卒よろしくお願いいたします!
おまけ(言い訳)
外来からの解放・・・なんて言ってる割には、
4「バリュー」ってカタカナでしょ、
というツッコミがあるかもしれませんので、補足。
実は最初は「四善経営」と考えたのですが、
調べたところ、
・仏教に「四善根」という用語がある
・古代中国で官吏の勤務評価の基準として「四善」が挙げられていた
らしいことがわかりました。
既存の用語・概念と重なると、誤解や無用の議論を
招いたりしかねないので、言葉は変えた方がいいかな、
と思いました。
また、四善を英語にすると、4Goodですが、これは
・国際的なESG投資指標「FTSE4goodインデックス」
として2004年から使われており、日本でも商標登録されていました。
一般論では、区分を変えれば
商標権侵害にならないと考えることもできますが
そこは解釈論になる可能性が高く、
そうなったら「蟷螂が斧」で太刀打ちできないので、
「君子危うきに近寄らず」、
違う表現を探して「4バリュー」としました。
結果的に、
For Profit(利益追求)ではなく
For Value(価値貢献)の
意味合いも重ねられます。
しつこくいえば、For 4 Valueということですね。
簡単で短い英単語なので、
日本国内でしか通用しない話にもならないかな、
と結果オーライで考えているところです。