Kagurazaka Legal Office Group

組織力を強化する(3)…職員満足とモチベーション

15.11.06
業種別【歯科医業】
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組織についてよく聞く言葉で、「1個の傷んだみかんを放置しておくと、いずれ1箱全部に傷みが広がる」というものがあります。

差別をうながすものとして、否定的に受け取られることが多い言葉ですが、私は、「組織を作るためには、組織内のコミュニケーションについても目を配る必要がある」という意味の言葉として、肯定的に受け止めています。
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<コミュニケーションの落とし穴>

コミュニケーションを活性化することは、組織作りにとって重要なことですが、単にスタッフ同士が仲良くなればよいということではありません。仲良くなって良いことだけが共有されればいいのですが、悪いことまで共有されてしまい、全体のレベルが下がる、というケースも見られます。

私が知っている中では、非常勤スタッフ同士の交流を図るため、毎月食事会を開いたところ、手癖の悪いスタッフから皆に、悪質な金銭のくすね方が広まってしまい、最後にはやむなく全員解雇せざるを得なくなったという、最悪のケースがありました。

このように全員を取り替える事態に陥らないためには、個々を傷ませない工夫だけでなく、互いのコミュニケーションにも目を配り、傷みが繁殖しない工夫をする必要があります。


<コミュニケーションの基盤となる意識を高める>

個々のスタッフに対する工夫であれば、給与や福利厚生を改善し、職員満足度を高めるという方法で対応できるかもしれません。ですが、スタッフ間のコミュニケーションに対しては、工夫するといっても、すべてを管理することなど到底できません。

組織力を高めるコミュニケーションの管理とは、すべてのコミュニケーションに目を光らせることではなく、コミュニケーションの基盤となる意識を高めること、すなわちスタッフ全体のモチベーションを管理することを指します。

単なる仲良しクラブを作るのではなく、職員満足を上げ、モチベーションを管理した上で、スタッフ間のコミュニケーションを活性化させる。この3つを同時に進めていくことが大切です。


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[プロフィール] 
フォーユーメディカル株式会社 アットベネフィット事業部(大城正和)
同事業部では、医療・介護従事者のための福利厚生サービス「@Benefit」として、歯科医院スタッフにも大企業社員並みの福利厚生をさらに医療・介護分野だけの特別プログラムをプラスして提供しています。 
@Benefit(アットベネフィット)
営業スタッフは、医療介護福祉事業に特化した採用・求人から教育・評価までをサポートする人材戦略コンサルタントとしても活躍中。


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(運営:株式会社アックスコンサルティング)