Kagurazaka Legal Office Group

価値観を同じにするスタッフを採用

14.12.07
業種別【美容業】
dummy
関東郊外のサロンJを経営するIさんは、「スタッフの一生を引き受ける」という強い気持ちで経営に臨んでいます。
価値観を同じにするスタッフに長く働いてもらいたいためにどう取り組んでいるのか、話を聞きました。
dummy
となりのヘアサロン

サロンJでは、現在スタッフの採用に一番のウエートを置いています。
人手不足でお客様を断ってしまう不安から、「とにかく応募に来た人を採用してしまおう」と考えてしまいがちですが、それが危険だとIさんは語ります。

採用した人がサロンの風土に合わないと、それが発端となって他のスタッフが辞めたり、お客様離れにつながることもあります。
だから、どんなに人手不足で苦しくても、自分の目指す方針とは異なる人材を採用しないようにしているそうです。

そのためにIさんはサロンの経営理念をしっかりと持ち、面接や研修をじっくりと行ってから採用に踏み切るようにしています。
そうしたプロセスを経てはじめて、「スタッフの一生を引き受ける」覚悟を決めるのです。

サロンがこだわるメニューや理念に共感できるスタッフは、長く働き続けることができます。
そして、長く働くスタッフは、お客様とも強い信頼関係で結ばれます。
スタッフが皆同じ価値観だと、サービスにズレがなく、お客様は「誰が担当してくれてもいい」と言ってくれるようになる模様。
個人のお客様でなく、サロンぐるみのお客様になるのです。

「5年後、10年後を見据えたとき、同じ思いや価値観の人と働くことが、サロンの将来にとって大きなプラスになる」
Iさんはそう信じてやみません。


【記事提供元】
サロンオーナー2014年10月号(理美容教育出版)