さんだん會計事務所

近籐智也のお悩み相談室

20.08.06
事務所通信
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新型コロナウイルス感染症特別貸付と一般貸付等

【ご相談内容】

今回のご相談は、コロナの影響を一時受けつつも業績を堅調に推移させ、事業拡大を検討されている方です。事業形態は個人事業主として建設業を営んでいますが、この度設備投資(建設用機械および車両)と、請仕事に伴う運転資金を必要としています。

今回のご相談においては、
1.開業してまだ3年目であり、2年目より売上が急に増加しているものの、開業年度はあまり芳しくない状況であった。
2.当該業界に長く在籍していたわけではなく、経験値も高くない。
3.いわゆる脱サラでの開業だが、サラリーマン時代にカードローンを利用しており、残債も残っている。
4.コロナ融資で申し込むべきかどうか
の4点が課題でした。

【回答】

1.昨年から突然好調であるなどの場合、一時的ではないか、または本当に正しい決算書なのかという疑いを生じさせます。
その説明やエビデンスを整える必要があります。
2.個人事業など開業間もない場合には、経験年数が定性的審査事項として重要になります。
経験値がなくてもなぜ売上を獲得できるのか、今後も継続的に売上が確保できるのかを、単なる「コネ クション」などとひとくくりにせず説明する必要があります。
3.これについても、「残債あり=OUT」ではありません。借入要因など、事情によっては十分考慮していただけます。
4.当然ですが、設備資金と運転資金では前者の方が融資のハードルは低くなります。
したがって、今回であれば後者の部分はコロナ融資を使い、ハイブリッドで申し込むことが希望金額を満たす(金額を増やす)ためには有用でしょう。


カテゴリー:
 資金繰り・借入不安融資 
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