<ご相談内容>
今回のご相談者は数年前にリスケを行い、その金利が3~4%となっている会社です。
近籐智也のお悩み相談室
借入金の正常化と金利の圧縮
基本的には少しずつ元本返済をしているものの、償還までは長期化。
当該会社は、この借入金を発生させる原因ともなった過去の不況時に役員が会社に貸付をしており、その金額も多いものでした。
そのため、今後の事業展開を考える上でも借入金を正常化させ、加えて金利を大幅に下げていく必要がありました。
<回答>
今回は財務諸表上の数値を3年かけてよくしていき、他行での借り換えを目指して今よりも金利負担を軽減させることを目標に提案。
そこで社会保険料負担の軽減、費用科目の減少を目的に給与(役員報酬)を減少させました。
加えて利益がさらに出た分について金融機関に説明できるような税金の繰り延べ方法を活用し、営業利益を確保します。
仮に財務諸表がよくなっても、問題は他行への申し込み時にどれほど話を聞いてくれるかです。
これについては弊所と信頼関係を構築している金融機関に丁寧に説明をする必要があるでしょう。
ポイントは当たり前なのですが、
①財務諸表の見せ方(期間も含め)と、
②話を聞いてくれる金融機関を持っているかになります。
ただ、これを間違った方法で行うとうまく進みません。
金融機関と敵対する関係で挑むのは得策ではないのです。