間もなく令和6年度補正予算の審議が開始!補助金の動向についてチェック
政府は11月中にも経済対策をまとめ、その裏付けとなる補正予算案を12月上旬に臨時国会で審議する方向で調整しています。
例年、補正予算には中小企業支援のための補助金が計上されていますが、今年は総選挙の結果を踏まえて、住民税非課税世帯や子育て世代への給付金、電気・ガス代の補助金、ガソリン補助金などの物価高対策に関する報道が多く、中小企業対策についての報道は見られません。
また、報道側も「103万円の壁」等の取材や報道等に、経済関連報道の多くの時間や紙面を割いており、補正予算の内訳、
特に中小企業対策予算についてのニュースはほぼ皆無の状態です。
石破首相は選挙期間中、昨年の「国費13兆円、事業総額37兆円」を上回る規模の補正予算の成立を訴えており、今年の予算規模は13.5兆円程度とする報道が多くあります。
しかしながら、エネルギー関連や半導体・AI開発支援等が昨年より増額されることが見込まれる為、中小企業対策予算は昨年並みか減額の可能性もあります。
補正予算案は12月上旬に臨時国会で審議とのことですので、その前に行われる閣議決定の内容により、中小企業向け補助金が見えてくるものと思われます。
(引用:補助金ナビ「令和6年度補正予算(2025年実施)12月上旬に審議)
ただし、上記のような見解もある一方、令和6年度当初予算からある傾向があります。
①SDGs及び脱炭素関係の予算が増額
太陽光や、一般住宅の断熱リフォーム等をはじめ、エコに関する補助金が令和6年から増加しています。
電気自動車関連の補助金も継続されていますし、減額も見られないため、来年度も拡大していくと思われます。
特に令和6年度から多くの自治体で太陽光発電設置にかかる補助金(特に中小企業向け)が新設されたりと、アップトレンドの傾向も見られます。
こうした背景から、来年度にも太陽光や電気自動車・断熱リフォーム系の補助金は比較的大規模に実施されることが予想されますので、現在、設備投資をお考えの方は来年までお待ちいただき、また、こうした補助金があるなら…とお考えの方は今から投資計画やスケジューリングをおススメします。
②賃上げを対象・要件とした補助金の超大幅な増加
今回の令和6年度補正予算で最も注目されている103万円の壁については、本予算で大きく前進する見込みです。
これに伴って、物価高の影響や世論の声からも賃上げについての注目度が非常に高い状況です。
こうした背景を踏まえ、令和6年度に公募されていた補助金では、賃上げに係る要件や加点が多く設定されています。
例:ものづくり補助金(3%の賃上げ要件)、IT導入補助金(3%の賃上げ表明による加点)
今回の選挙及び補正予算によって、103万円の壁に壁に変化があれば、今後実施される補助金については、賃上げによる加点や要件の追加はほぼ確実とみてよいと思われます。
今後、補助金の申請を検討される事業者様については、賃上げをセットで考えていただく必要が出てくるでしょう。
また、こうした賃上げは、ボトムアップを目的としたものであり、基本的には事業場での最低賃金の引き上げが求められます。
つまり、パート・アルバイトの方が対象になることが高い点にも注意が必要です。
さらに、補助金を活用する場合は、その賃上げタイミングについても重要となりますので、補助金を活用予定の事業者様は十分に注意いただく必要がありそうです。
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さんだんコンサルティング株式会社
経営支援グループ
URL 補助金ナビ「令和6年度補正予算(2025年実施)12月上旬に審議:
https://hojokin-navi.com/chumoku/20241116_r6hoseiyosan/