税理士法人大沢会計事務所

「たかがチェックリスト」が採用面接を支える理由

16.10.06
人事・労務お役立ち情報
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採用面接の面接官をして「しまった、聞き忘れた!」ということを経験したことはありませんか?

面接後に候補者に電話で質問するわけにもいかず、そのまま採用。

聞き忘れた事項が原因で入社後にトラブルになってしまう可能性もあります。
「聞き忘れ・聞き漏れ」による弊害は他にもあります。


「人は見た目が○割」といった本がベストセラーにもなったように、
候補者の身だしなみなどの見た目の印象は確認すべき事項でしょう。


しかし、外見、特に第一印象が良すぎると必要以上に候補者の評価を上げてしまいます。
こういった時、面接官が心の中で「採用」と決めてしまう、ということが起きやすいので注意が必要です。


心の中で「採用」と決めてしまうと次に何が起こるか。
質問すべきことを聞かずに「この人ならこのぐらいはやってくれるだろう」と心の中で勝手に評価してしまう、
ということが起こります。


面接の段階で期待以上の評価をしてしまってそれが崩れたとき、「騙された」という感情が生じます。
そして、「今度の新人は思ったより使えないな」などと嘆き、不当な評価をしてしまう、
というお互いに不幸な結果が待っています。


以上のような起きては困る「聞き忘れ・聞き漏れ」を防ぐカンタンな方法があります。
それが「面接チェックリストの作成」です。


もう用意があるという場合でも、もう一度見直してみてください。

・確認すべきことは抜けていませんか?
・質問の回答で、応募者のどんなところが把握できるのかということが明確になっていますか?
・内容を書き込むスペースは適当ですか?


「たかがチェックリスト」と思わずに、まず作ってみてください。
「聞き忘れ・聞き漏れ」を防ぐことができます。

さらにしっかりと作りこむことで、採用の精度はグンと上がります。
なぜ採用の精度が上がるのかについては、次回お伝えいたしますね。

社会保険労務士 大沢富士夫