税理士法人大沢会計事務所

「選んでいる」と思うより「選ばれている」と思うほうが採用はうまくいく

16.09.07
人事・労務お役立ち情報
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「面接官は選ぶ側なのだから候補者よりも偉い」
もし、このような間違った考えを持っている面接官がいたら今すぐ面接官から外してください。


採用活動を通じて、会社が候補者を選ぶだけでなく、
候補者からも会社は選ばれている、ということを忘れてはいけません。
もともと候補者は「入社してそこで仕事がしたい」と考えているのですから、
面接を受ける会社のことを「よく見よう」とするプラスの心理が働いています。
しかし、期待が大きければ大きいほど、現実との落差があった場合の失望も大きくなります。
 

面接官が失礼なことをすれば、選考途中での辞退や内定辞退もありえますし、
ネガティブな口コミ情報の発信源になってしまう可能性もあります。
ネガティブな情報の伝わる速度は想像以上に早いものですから、特に気をつけなければなりません。
また、選考で不採用となった候補者も、将来あなたの会社のお客様や取引先になる可能性があります。


つまり、採用面接は、企業PRの場であり、営業活動の場でもあるのです。
候補者に対して、会社や仕事についてどう魅力的に説明するか、印象付けるか、が大変重要です。


面接官も候補者から値踏みをされていることを忘れてはいけません。
清潔感のある服装、明るい笑顔、丁寧で誠実な対応を心がけましょう。


また、候補者が面接に来た際、現在の職場環境を見てどんな印象を持つでしょうか?
良い印象を持ってもらうために何かできることはありませんか?


「見られている、選ばれている」という意識を持つことで、採用活動の視野が広がります。
候補者側の視点を意識した採用活動ができれば、他の企業に大きな差がつけられるのです。


採用面接は単に「選ぶ場」ではなく「選び選ばれる場」であることを肝に銘じてください。

社会保険労務士 大沢富士夫