税理士法人大沢会計事務所

型<カタ>を知るだけで採用面接はがらりと変わる

16.08.03
人事・労務お役立ち情報
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採用面接には色々な種類と組み合わせの仕方があります。

大きな会社ですと一次面接にグループ面接をおこなったりしますが、
これは、たくさんの候補者を一度に評価するため、
言い方を変えれば、採用担当者の労力を減らすため、という理由があります。


中小企業が良い選考をしたいのであれば、
個人の能力をじっくり判断できる「個人面接」をおすすめします。

では「個人面接」は、どのように進めていけばいいのでしょう?

仕事をしていて「面接のやり方」を教わる機会はほとんどありません。

それぞれの会社が、それぞれのやり方でおこなっているのではないでしょうか。
その結果、毎回行き当たりばったりだったり、面接官によって内容にばらつきがあるのが実情です。

これでは良い採用はなかなかできません。

どんなスポーツにも最初に学ぶ基本動作があるように、
実は、採用面接にもある程度決まった型<カタ>のようなものがあります。

型があれば、面接する側が緊張してしまって候補者に不信感を抱かせてしまう、
という笑い話のようなことも起きません。

まずはこの型に沿って面接を実施し、
改善しながら少しずつ会社独自のスタイルを作っていくのがいいでしょう。


では、面接の型<カタ>をご紹介します。

面接の冒頭、笑顔で面接参加への謝意を伝え、
次に何気ない話題(天気やその日の出来事)で候補者の緊張をほぐしましょう。
(前回、採用面接での「最初の一言」の重要性についてお伝えしました。)

候補者が笑顔を見せ始めたら、面接開始です。

1、候補者にこれまでの経歴の説明を求める

時折「がんばっていますね」「努力されたんですね」など、
候補者を認める言葉、褒める言葉をかけましょう。


2、基本的事項を確認する質問

志望動機、中途採用であれば転職理由の確認、職務経歴の内容について質問する。


3、会社の説明と今回の採用背景、採用ポジションについての説明を行う


4、3について候補者からの質問を受ける


5、求めている人材であるかどうかを判断する質問をする

候補者が会社の求める人材にどれくらい当てはまる人物か、を判断するための質問を5つほどします。
事前に「会社にとって必要なのはどんな人物で、どのような能力が必要か」の具体化と、
「それを判断するための質問、その質問に対しどのような回答が返ってきそうか」のシミュレーションをしておくと良いです。


6、面接の結果について、いつ、どのように連絡するかを伝える

候補者にとって、とても大事な事項です。
面接後の候補者を不安な気持ちにさせないよう、忘れずに伝えてください。


7、「最後に質問はありますか?」と候補者に疑問点がないかを確認する



最後に、面接参加への謝意を再度伝えて面接終了です。

採用面接の型<カタ>を知って、
会社に合った人材を見逃すことのない、良い採用活動をおこなっていきましょう!
社会保険労務士 大沢富士夫