税理士法人大沢会計事務所

人材採用の結果は「求人を出す前」に決まる

16.05.07
人事・労務お役立ち情報
dummy
社会保険労務士の大沢富士夫です。
今月から月1回のペースで「人事・労務お役立ち情報」の記事を書かせて頂きます。
宜しくお願い致します。


経営者の方々から人材採用の相談を受けた際、「どういう人を採用したいですか?」と質問すると、ほとんどの方が「デキる人、優秀な人を採用したい」と答えます。

実はここが思わぬ落とし穴です。


「デキる人、優秀な人」とは具体的にどんな点で優れている人のことでしょうか?
人材採用で結果を出す最大のカギは「人物像の具体化」である


担当する仕事によって、求められる能力は異なります。

たとえば
A、提案や創意工夫が最優先で求められる仕事
B、確実さ、丁寧さが最優先で求められる仕事
の二つの仕事があるとします。

Aの仕事に向いている人材が、Bの仕事を行った場合、成果を出すまでにはとても時間がかかるでしょう。
なかなか成果を出せないことが原因で途中で退職してしまう可能性も高いです。逆もまた然りです。


また同じ仕事だとしても、上司の指示を受けて補助的に行う役割なのか、自分自身で判断して仕事を進めて結果を出す役割なのか、によっても求められる能力は異なります。


求人を出す前に、どんな人材が欲しいのか、どんな人物が必要なのかを、なるべくたくさんの「具体的な」言葉であらわしてみてください。

「具体的にする」とは、たとえば「行動力がある人」であるなら、その「行動力」とは一体何なのか、どんな内容なのかまで明確にすることです。

すでに社内で活躍している社員がいれば、その人の特徴や行動がヒントにもなります。


ある会社で優秀だったからといって、あなたの会社でも同じように活躍できるとは限りません。

「あなたの会社にとって必要な人物像」を明確にすることが重要です。

社会保険労務士 大沢富士夫