税理士法人大沢会計事務所

秋は税務調査の季節です。

15.09.02
税務・経営お役立ち情報
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秋は税務調査の季節です。


なぜ、秋に調査が多いかというと、税務署・国税局の定期的な人事異動が毎年7月にあり、新しい体制が始まった後であることと、年明けは個人の確定申告の準備と対応で税務署が忙しくなってしまうからです。

8月から12月くらいまでが税務調査が一番多い時期になるのではないでしょうか。

当事務所のお客様でも今月調査のお客様がいらっしゃいます。

中小企業の調査は、だいたい2日間で一人か二人の調査官が来て、過去3期分~5期分の法人税、消費税、源泉所得税を調査するのが一般的です。

中小企業(法人)の一般的な調査項目としては、以下の項目となります。


・売上、雑収入の計上漏れがないか
・経費、仕入、外注費の前倒し計上(棚卸資産の計上漏れ)がないか
・固定資産の計上漏れ(修繕費、消耗品費等)がないか
・架空人件費がないか
・役員給与・役員賞与となるもの(業務と無関係なものの会社負担額)がないか
・役員、役員関係者との取引の妥当性(金額、必要性)
・貸倒損失計上の妥当性
・交際費の計上漏れがないか
・源泉税の徴収漏れがないか
・消費税の処理(課税、非課税、輸出免税、輸入の処理、仕入税額控除) が適正になされているか

その他、突発的、臨時的な多額の取引が損益計算書に計上されていれば、その取引から重点的に調査します。

また、最近は印紙税も一緒に調査する場合が多いです。よく確認されるのは契約書の印紙です。


ほとんどの調査の場合、何か不正な情報を入手したから調査の対象となったということではなく、前回の調査から期間が空いたこと、損益計算書と申告書だけでは分からない確認したい項目があること等の理由から選定されるようです。
ですので、特に不正なことをしていなければ、調査の対象になったからといって必要以上に心配することはありません。