税理士法人大沢会計事務所

今年の路線価からみる地価の傾向

15.07.01
税務・経営お役立ち情報
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7月1日に国税庁が今年の路線価を公表しました。

路線価とは、相続税・贈与税の計算をする際に使用する土地の評価額の基準となるもので、ある道路に面している土地についての1㎡当たりの単価です。
国税庁のHPで誰でも見ることができます。
http://www.rosenka.nta.go.jp/
実際に土地の評価額を計算する際は、路線価に各種の補正計算をして算出しますが、単純に路線価×面積で評価額のある程度の目安がつきます。


毎年1月1日時点の地価公示価格、不動産鑑定士等による鑑定評価額等をもとに地価公示価格の8割程度を目処に定められています。

ちなみに、地価公示価格は国土交通省が土地の取引価格の指標として毎年3月下旬に公表しているものです。

今年(平成27年)の路線価は、全国平均では若干下落していますが、首都圏、大阪、名古屋の三大都市圏の平均では上昇しています。

昨年くらいから全国的に下げ止まりの傾向があり、三大都市圏の平均では上昇が続いています。


国税庁が発表した税務署毎の最高路線価を前年と比較して見ていきます。


東京都(というか、日本全国でですね)の最高路線価は中央区銀座4丁目5丁目銀座中央通りの26,960千円/㎡(昨年は23,600千円/㎡)で14.2%の上昇となっています。
和光本館の中央通り側、銀座三越の中央通り側、鳩居堂本店の前です。

当事務所がある埼玉県内の最高路線価は、さいたま市大宮区桜木町2丁目(大宮駅西口駅前ロータリー)の2,580千円/㎡(昨年は2,410千円/㎡)で7.1%の上昇となっています。
大宮アルシェの正面です。

越谷税務署管内の最高路線価は、越谷市南越谷1丁目(南越谷駅南口ロータリー)の420千円/㎡(昨年と変わらず)でした。
南口(新越谷駅からは東口)ロータリーをぐるっと回った一周(新越谷ヴァリエの前、南越谷駅の前、パチンコ将軍、松屋が入っているビルの前、埼玉りそな銀行南越谷支店の前)です。
越谷駅東口ロータリーの越谷駅の前とカスミフードスクエアの前も同じ420千円/㎡です。

ちなみに、埼玉県のとなりの栃木県内の最高路線価は、宇都宮市馬場通り2丁目(大通り)の280千円/㎡(昨年は290千円/㎡)で昨年から3.4%のマイナスとなっています。


都会は上昇が続き、地方にいくと地価が下落していく傾向が続いています。