税理士法人大沢会計事務所

令和4年の路線価からみる地価の傾向

22.07.05
税務・経営お役立ち情報
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今年も7月1日に国税庁が路線価を公表しました。

路線価とは、相続税・贈与税の計算をする際に使用する土地の評価額の基準となるもので、路線価が付されている道路に面している土地の1㎡当たりの単価です。

令和4年の路線価は全国平均で0.5%上昇しました。コロナ禍で昨年は全国平均が0.5%下落しましたが、全国的にコロナ禍の影響が一段落したということでしょうか。

国税庁が公表した税務署毎の最高路線価から地価の傾向をみていきます。
東京都の最高路線価(日本全国の最高路線価)は中央区銀座5丁目銀座中央通りで4,224万円(前年度は4,272万円で1.1%の下落)です。昨年に引き続き下落となりました。

首都圏の最高路線価をみると横浜市の最高路線価(西区南幸1丁目横浜駅西口バスターミナル前通り)は1,656万円で3.0%の上昇、千葉市の最高路線価(中央区富士見2丁目千葉駅前大通り)は124万円で5.1%の上昇、さいたま市の最高路線価(大宮区桜木町2丁目大宮駅西口駅前ロータリー)は440万円で3.3%の上昇でした。

都心はリモートワークなどの影響で下がる一方、東京近郊は住宅需要等で上昇しているようです。

東京以外の大都市は、大阪市の最高路線価(北区角田町御堂筋)は1,896万円で前年から4.0%の下落、名古屋市の最高路線価(中村区名駅1丁目名駅通り)は1,248万円で前年から1.3%の上昇、福岡市の最高路線価(中央区天神2丁目渡辺通り)は880万円で前年と同じでした。

全国的に昨年よりはコロナ禍の影響が緩和され、下落したところも下げ幅が縮小している傾向があるようです。

ちなみに当税理士法人がある埼玉県越谷市の最高路線価(越谷市南越谷1丁目南越谷駅南口ロータリー)は46万円で前年と同じでした。昨年は2.1%の下落でしたので、お酒を提供するお店が多い地域もコロナ禍の影響がまずは一段落したということでしょう。

公認会計士・税理士 大沢日出夫
https://www.osawakaikei.jp/