目の前の成果を出す最大のカギは「人材育成」である

企業にとって成果を出すことは、とても重要なテーマです。

しかし、目の前の成果にばかり意識をとらわれてしまうと、たとえ初めはうまくいったとしても次第に成果を出すことが難しくなっていきます。

なぜなら、人が育たないからです。

上司が目の前の成果にばかりとらわれると

「部下を思い通りに行動させること」が、一番の重要課題になります。

「いかにキチンと部下にやらせるか」を考えて

部下をコントロールしようとすればするほど

部下はコントロールされることでしか行動できないようになります。

結果的にいつも細かく小さなことまで、全てをコントロールすることが必要になり

いわゆる「指示待ち人間」を上司みずからがつくり出すことになります。

これでは上司の負担が増えるばかりで、

目の前の成果どころか自分の仕事もままならなくなってしまいます。

部下をしっかり育てることができれば、

上司に管理されなくても、上司の指示がなくても、

それぞれが自分の役割を自発的に見出して行動するようになり、

その結果として目の前の成果も上がるようになります。

目の前の成果を求めるのであれば、

部下をコントロールすることよりも「育成」に力を注ぐことが必要です。

社会保険労務士
大沢富士夫