税理士法人大沢会計事務所

「中途採用=即戦力」なんて誰が言った??

17.09.07
人事・労務お役立ち情報
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新卒採用より中途採用の方が採用で失敗しやすい、という事実をご存知でしょうか?

中途採用では、技術や経験があってすぐに活躍してくれそうな人材を求めがちです。

前職での業務経験を見て「きっとできるだろう」と思ってしまうこと。
実は、それが原因で人材を見誤ってしまうことが本当に多いのです。
中途採用なら教育はしなくていい?

「中途採用採用者はすでに経験や技術が身についているので、
 あまり教育しなくてもすぐに仕事ができて結果を出してくれるだろう」

こういった考えで、採用した人材の教育を軽視してしまうのは危険です。

前職での経験や技術というものは、前職の環境だからこそ出せた結果です。
環境が変われば、同じ結果は出せません。

それまでの社会人経験の中で染み付いた考え方や仕事の仕方がマイナスになってしまうこともあります。

ですから、中途採用であっても採用後には社風や価値観・会社の理念などについての教育は必須です。
共に働くことになる他のスタッフとの信頼関係を築く期間も必要になるでしょう。


また、中途採用者が必ずしも「ビジネスマナー」や「社会人としてのあり方」を習得しているかというとそうとも限りません。

大企業でしっかりと教育を受けた人もいれば、そうでない人もいます。
また直接関わった職場の上司や先輩の指導で、仕事のスタンスがしっかり身につくかどうかは大きく左右されます。

中途採用者に対しては「これくらい知っているだろう」とは考えずに、
「しっかりと教育して育てよう」という意識を持って採用しなければいけません。


「育てなくてもいい=即戦力の人材を採用しよう」と思う考えを捨てること。
それが中途採用で成功するための大事なカギになるのです。

社会保険労務士 大沢富士夫