税理士法人大沢会計事務所

古い車は税金が高い?

17.06.21
税務・経営お役立ち情報
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自動車を所有していると、毎年自動車税が課税されます。


これは、都道府県が4月1日現在の自動車の所有者に対して課税しているもので、5月末日までに納付することとされています。


課税される額は、自動車の種類(乗用車、貨客兼用車、トラック)、用途(自家用、営業用)、排気量などによって異なり、更に一定の燃費基準を満たすものは軽減される一方で、古い車は、環境負荷の大きい自動車に対する重課として概ね15%上乗せされて課税されます。


重課の対象は、ディーゼル自動車で11年を超えるもの、ガソリン、LPG自動車で13年を超えるものです。


古い車を大切に乗っていると税金が上乗せされるというこの制度は、納得がいかない方がいるかもしれませんが、この制度が適用されないヴィンテージカーの減免制度というものがあります。
東京都だけの制度ですが、1945年(昭和20年)までに製造された自動車は、納期限までに申請することにより重課分が減免されます。
手続きには車検証、車の写真、自動車の製造年が確認できる書類が必要になります。
http://www.tax.metro.tokyo.jp/kazei/info/car-genmen.html


1945年(昭和20年)までに製造された自動車というのは、かなり限定されます。博物館に飾ってあるような自動車ですね。


国産車だと初代ランドクルーザーが1951年、初代クラウンが1955年ですから、個人所有されているものでヴィンテージカーの減免制度の対象となるのは外国の車がほとんどないのではないでしょうか。


東京都以外でもこのような制度が導入され、更に対象となる自動車の製造年がもっと拡大されると古い物を大事にするという文化が育つのではないでしょうか。

公認会計士・税理士 大沢日出夫
http://www.osawakaikei.jp/