税理士法人大沢会計事務所

不動産を売ったら税金はどのくらいかかる?

17.05.23
税務・経営お役立ち情報
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土地や建物を売った場合にどのくらい税金がかかるのか?というご質問をよく受けます。


個人が土地や建物を売った場合、所得税の譲渡所得として他の所得とは分けて税金の計算をすることになります。


譲渡所得は、売った価格(譲渡収入)から取得費と譲渡費用を差し引いて計算します。


譲渡所得がプラスとなった場合、譲渡所得に税率をかけて税金を計算しますが、税率が土地や建物を所有している期間によって異なります。
譲渡所得=譲渡収入ー(取得費+譲渡費用)
として計算しますが、取得費は、基本的には購入した代金のことなのですが、建物については減価償却費といって年数に応じた額を差し引く計算が必要になります。建物については購入した(建築した)代金よりも取得費は少なくなります。

譲渡費用は不動産仲介手数料や売るために支出した測量費用などが該当します。


不動産の譲渡所得にかける税率は、譲渡があった年の1月1日時点で所有期間が5年を超えるかどうかによって長期譲渡所得、短期譲渡所得に分けられて、異なる税率となります。

5年を超える場合の長期譲渡所得の税率は国税15.315%、住民税5%の合計20.315%です。

5年以下の場合の短期譲渡所得の税率は国税30.63%、住民税9%の合計39.63%です。

長期と短期で税率が2倍近く異なりますので、どちらの税率が適用されるか、慎重に判断する必要があります。

公認会計士・税理士 大沢日出夫
http://www.osawakaikei.jp/