税理士法人大沢会計事務所

今年からクレジットカードで税金を払えます

17.01.19
税務・経営お役立ち情報
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今年の1月から、クレジットカードで国税の納付ができるようになりました。
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/nozei-shomei/credit_nofu/index.htm


源泉所得税等、一部の税金に対応していないものがありますが、1000万円未満の国の税金であれば、ほとんどの税金の納付が可能です。
個人の所得税だけではなく、会社の法人税、消費税もクレジットカードで納付できます。

利用可能なクレジットカードのブランドは、Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、TS CUBIC CARDとなっており、日本で発行しているクレジットカードのほとんどが対応可能なカードと考えられます。

利用方法によっては非常に便利な制度ですが、利用にあたっての注意点等について説明します。
1.通常の現金納付と比較したメリット
①24時間インターネットで手続きが可能である
②クレジットカード会社の引き落とし日まで、資金的な余裕ができる
③クレジットカード会社によっては支払回数の変更も可能となる(カード会社の手数料が発生します)


2.利用にあたっての注意点
①決済手数料が発生する(最初の1万円までは76円(消費税別)、以後1万円を超えるごとに76円(消費税別))
②金額が1000万円未満(クレジットカードの決済可能額の範囲内)
③クレジットカードで納付できるのは、インターネットでの手続きのみ(税務署に行ってもクレジットカードで納付できません)
④納税証明書の発行に3週間程度かかる場合がある


個人の所得税、消費税については振替納税という口座振替の制度がもともとあり、手数料が全く発生せずに納期限から約1ヶ月後に口座から引き落としされるので、通常は振替納税のほうがメリットが大きいと考えられます。

個人の所得税、消費税以外の税金については、従前までは納期限までに現金、ネットバンキング、ダイレクト納付で納付する方法しかありませんでしたので、手数料は発生しますが資金繰りや利便性を考慮して選択肢のひとつとして考えてもいいのではないかと思います。

公認会計士・税理士 大沢日出夫