最低賃金、近年最大の上げ幅(目安)
厚生労働省の審議会は、今年度の最低賃金を平均で18円引き上げるべきだとの目安をまとめました。実現すれば全国平均で現行の780円から798円の18円増となり、時給表記となった平成14年度以降最大の上げ幅となります。
この目安を参考に都道府県毎に最低賃金が定められますが、目安に沿って引き上げた場合、東京都と神奈川県では初の900円台です。岐阜県においても、現行の738円から754円と16円の大幅増となる予定です。仮に最低賃金が20円上がれば総雇用者所得が最大で900億円増えると言われています。今回の大幅な賃上げは、従業員の処遇改善が図られると同時に、中小企業の支払能力を超える人件費増加を懸念する声もあがっています。最終的に新しい最低賃金は10月を目途に決定されます。