労災保険率が6年ぶりに改定
厚生労働省が令和6年度の労災保険率改定についての発表を行いました。労災保険率は、それぞれの業種の過去3年間の災害発生状況などを考慮して、原則3年ごとに改定されています。
令和3年は改定が見送られ、保険率が据え置きとなっていましたが、今回は業種平均で1/1000引き下げられる形となり、6年ぶりの保険率改定となります。保険率の改定内容を業種別でみると、ほとんどの業種で据え置きか引き下げとなっている中「パルプ又は紙製造業」、「電気機械器具製造業」、「ビルメンテナンス業」の3業種のみが僅かながら引き上げとなっています。
この保険率改定は事業主の方や一人親方の方に適用される特別加入の保険率にも適用されるため、弊所に併設されている建設業の一人親方組合の保険率も引き下げられることになります。また、請負による建設事業にかかる労務費率(請負金額に対する賃金総額の割合)も一部の工事で改定されることになります。なお、毎年改定される雇用保険率の令和6年度分については、まだ決まっていないため、発表を待つ形となります。
厚生労働省HP 労災保険料算出に用いる労災保険率の改定等を行います
厚生労働省 諮問文 労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行規則の一部を改正する省令案要綱