社会保険労務士法人杉原事務所

リサーチはお客さまから。サロンも多くの知識を持ち情報を交換

14.09.07
業種別【美容業】
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首都圏の大都市に店舗を構える理容・美容併設のヘアサロンF。

ディレクターのH氏は「技術やメニュー、スタイルの幅だけでは集客できる時代ではない」と考え、集客のためにどのように情報を収集すればいいか工夫を重ねている。
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となりのヘアサロン

一人ひとり、TPOに合わせたすべてのことを提供したいと考えているヘアサロンF。
しかし、個人店ではヘッドスパやネイルメニュー、まつ毛エクステンションなどをすべて行うにはコストがかかり、導入する技術を習得するにも負担が大きい。

ただし、「導入できなくても知識は持っておこう」というのがヘアサロンFのポリシー。
どういった技術なのか、価格帯やメリットデメリットまで把握し、お客さまから相談を受ければ、しっかりと答えることで信頼関係を築いている。

ヘアサロンFは消費者ニーズのリサーチと取得についても力を入れる。
やり方にはいろいろあるが、ヘアサロンFはアナログでの手法を重視する。

ひとつは地域の人の流れを見て、肌で感じ取るという方法。
実際に地域を歩いて、行き交う人を見てリサーチする。
疲れを感じている人が多ければヘッドスパをPRしたり、街に新入社員があふれかえっているシーズンは、フレッシャーズ向けのキャンペーンを行うなど、肌で感じ取ったニーズを店舗に反映させていく。

もうひとつは、お客さまから直接情報を引き出す手法だ。
たとえば、お客さまがまつ毛エクステンションをしていたら、どこのお店でいくらでやってもらったのかをヒアリングする。
そして、その情報を別のお客さまに提供して、その反応から情報を構築していく。

情報を引き出そうと思ったら、お客さまに喜んでもらえる会話をすることが第一。
技術や接客を丁寧に行うことで、顧客満足度が上がり、知識と情報が蓄えられていくのだ。

集客につながる情報と知識を手に入れるには、丁寧な仕事を心がけることが近道。
ヘアサロンFはお客さまが周りから「そのヘアスタイル、いいね」と褒められることを意識して仕事をするよう心がけている。

丁寧な仕事をすれば、お客さまはスッキリした気分でサロンを後にできる。
そうすると、口コミにつながる。
当たり前のことであるが、ヘアサロンFは実直に努力を重ねている。

次回のとなりのヘアサロンは「人事異動が集客と売上に貢献」をお届けします。


【記事提供元】
サロンオーナー2014年7月号(理美容教育出版)