留学生大けが 会社と工場長を書類送検
昨年6月、宮城県の食品メーカーの工場で、アルバイトのネパール人留学生が右腕切断の大けがをする事故があり、仙台労働基準監督署が、先月14日、この食品メーカーと当時の工場長を労働安全衛生法違反の疑いで仙台地方検察庁に書類送検しました。同署によると、この留学生が肉の加工用の機械を洗っていた際に、機械に腕を巻き込まれたとのことですが、留学生はコンセントを抜いてから機械を洗わなければならないことを知らなかったということで、この食品メーカーと当時の工場長は、採用時に義務付けられている安全教育などを行わなかった疑いが持たれています。
アルバイトなど、経験年数の少ない未熟練労働者は、作業に慣れておらず、危険に対する感受性も低く、労働者全体に比べ労働災害発生率が高い状況にありますので、安全衛生教育は欠かせません。 厚生労働省でも、このような状況に鑑み、特に製造業、陸上貨物運送事業、商業の中小規模事業場における雇入れ時や作業内容変更時等の安全衛生教育に役立つよう、「未熟練労働者に対する安全衛生教育マニュアル」を作成し、公表しています。製造業向けについては、外国語版も用意されています。是非こちらのマニュアルをご活用いただき、労災防止に向けての取組みをお願いいたします。
安全衛生教育マニュアル
安全衛生教育マニュアル