グッドブリッジ税理士法人

今から「訪問・出張美容」「福祉美容」を始めるには

16.02.05
業種別【美容業】
dummy
2025年には、高齢者数が人口比の約30%になると言われています。当然、お客様の高齢化も進んでいきますので、身体の具合により来店できなくなる方が現れると予測されます。 

これからの時代に、お客様からのニーズが出るであろう「訪問・出張美容」「福祉美容」。 

今回は、この2つを積極的に取り組んでいるサロンEさんにお話を伺いました。
dummy
訪問美容を始めたきっかけは、有志ボランティアに参加したことだと、オーナーは言います。 

「父が倒れた際に、ホームヘルパー3級を取得したので、訪問美容のボランティアに参加してみました。実際に勉強してみると、ホームヘルパーの資格がなくても対応ができますね。もちろんあるに越したことはないのですが、それよりも重要なのは『なぜ訪問美容に取り組むのか』ですね」 

訪問美容を取り組むときに、報酬面は課題の一つになります。低料金にするのか、それともきちんとした料金をいただくのか。ビジネスかボランティアかの方向性を決めることが重要なのです。 

ただ、オーナーは、「あまり高い料金だと、受け入れられにくい」と言います。 

まずは、訪問美容をやる「理由」「方向性」「金額」を決めることで、地盤を築くことができます。 

実際に活動をしていく上でのポイントは、「施設」か「個人宅」のどちらをメインにするかを決めることです。 

個人宅であれば、これまで来店していただいてきたお客様と一生お付き合いすることができるというメリットがあります。しかし、お客様の中には、他人を家に入れることに抵抗がある人もいるので、「お店に行けなくなったら訪問美容しますよ」とお声掛けしておくことが重要です。 

施設のメリットは、ビューティーサロンが設備されているところが多い点です。仕事がしやすくて、売上も安定します。ただ、設備が整っている分、仕事を希望する同業者が多くいるので、施設への営業は欠かせません。近くに施設があれば、「何かあればすぐにお伺いします」と声掛けしておくことで、後々依頼が来る場合があります。 

訪問先を確定することで、売上の目安をつけましょう。 


となりのヘアサロン 


【記事提供元】 
サロンオーナー2016年2月号(理美容教育出版)