グッドブリッジ税理士法人

新NISA制度について

23.07.06
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2024年1月1日からNISA制度(少額投資非課税制度)の仕組みが全面的に見直しされ、大幅に拡充された上で、制度が恒久化されます。

そこで、今回はNISAについて改正も含めてご説明させていただきます。

NISAとは?

NISAとは、少額投資非課税制度の愛称で、毎年一定額の範囲内で株式や投資信託等の金融商品から得られる利益が非課税になるという制度です。

以下に「一般口座・特定口座」と「NISA口座」の違いについて図でまとめております。

 

新NISAのポイント

今回改正される新NISAのポイントについて解説していきます。

 

①年間投資枠

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠があります。

「つみたて投資枠」…積立・分散投資に適した一定の投資信託(現行のつみたてNISA対象商品と同様) 年間120万円まで

「成長投資枠」…上場株式・投資信託等 年間240万円まで

上記の2つの枠は併用することができるので、年間360万円までNISAを使用することができます。

 

②非課税保有期間

無期限となるので、長期運用することができるようになります。

 

③口座開設期間

恒久化されたので、いつでもNISA口座を開設することができるようになります。

 

④対象年齢

18歳以上

 

⑤適用開始日

2024年1月1日から適用

 

⑥非課税保有限度額

1,800万円

一人当たり1,800万円の非課税保有限度額が設定されました。その内、「成長投資枠」の非課税保有限度額は1,200万円です。

生涯利用することができ、取得価額で管理します。また、途中で売却することで枠を再利用することもできます。

 

現行NISAと新NISAの違い

以下にNISAの改正前と改正後の相違点についてまとめます。

 

 

現行NISAはどうなるのか?

既に現行のNISA口座を開設している場合には、手続き不要で2024年から新NISA口座で取引ができる予定となっております。

また、現行のNISA口座で投資した分については、新NISAとは別枠で保有することができます。(非課税保有限度額1,800万円に含まれません。)

そのため今NISA口座を保有していない方も、2024年を待たず、今から口座開設された方が非課税保有額が増えるのでお得です。

 

ジュニアNISAはどうなるのか?

ジュニアNISAについておさらいしておきましょう。以下の図にまとめました。

 

ジュニアNISAについては、2023年で制度が終了となります。ただし、2023年の制度終了時点において18歳になっていない方は2024年以降も18歳になるまで、金融商品を非課税で保有し続けることができます。

なお、2024年以降はいつでも引き出しが可能となります。

 

今回は、NISAの新制度についてまとめさせていただきました。ぜひご活用いただけますと幸いです。